2021 Fiscal Year Annual Research Report
Competitive advantage in tourism destination:Role transformation on DMO managers triggered by increase of visitors to Japan
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19H04381
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
八島 雄士 和歌山大学, 観光学部, 教授 (00320127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹林 明 和歌山大学, 観光学部, 教授 (20258495)
金 宰ウク 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 講師 (50599264)
佐野 楓 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (60707298)
Doering Adam 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (70784560)
永井 隼人 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (80784280)
牧野 恵美 広島大学, 学術・社会連携室, 准教授 (90706962)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | DMOマネジャー / 役割定義 / サービス品質 / 自律型組織 / 法人形態 / 都市間関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
この3年間にコロナ禍により研究環境が一変した。COVID-19パンデミックによる移動制限は世界の産業界に大きな影響を与え,日本でも,訪日旅行者4000万人超えの目標は困難となった。一方,観光目的地では日本版DMO政策を契機に運営主体であるDMOを整備し,従来の行政中心からマーケティングやマネジメントに精通する外部人材を採用するなど運営手法の洗練化への努力が続いている。そこで,当初のDMOマネジャーの役割変容に関わる3つのプロジェクト(役割定義,サービス品質,自律型組織)に加えて,コロナ禍で競争優位性確保の戦略を担うDMOの役割が変容していることを念頭に研究を進めた。最終年度の成果として,第一に,役割は一様に定義できないことが分かった。特に,日本では法人形態として社団法人等の非営利組織が主であり,ガバナンスを含む財務に関わるマネジャーの役割として賛助会員との関係性を維持・発展させることが重要な課題の1つであることが分かった。第二に,サービスの一環として情報発信を対象に質的研究を行なった。特に,フォーマルな文章のほか,キャラクターを利活用した特色のある表現を用いていることに焦点をあて,日本人旅行者のみならず,訪日旅行者を対象とする調査を行った結果を海外ジャーナルで発表する段階にある。第三に,新たな観光エコシステムの構築を中心に自律的組織の研究を進めた。特に,行政の観光担当やDMOだけでは自律的な展開が難しいことが分かり,地元民間企業やベンチャーを巻きこむ形での実証実験を進める段取りをしている。加えて,都市間関係の新たな展開を探索する研究を進めるなかで,DMOの新たな役割を検討した。文献レビューから日本を含む海外でも姉妹都市関係が文化的な相違を相互に理解し,かつ,経済交流に発展する基盤になっていることを確認した。また,交流から新たな展開として相互に訪問する機会創出を確認した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)