2019 Fiscal Year Annual Research Report
Origins of the mind that assumes "mind".
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19H04431
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋弥 和秀 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20324593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 洋美 九州大学, 人間環境学研究院, 学術協力研究員 (30464390)
大槻 久 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (50517802)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心理化傾向 / こころの理論 / 発達 / 進化 / 数理モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
①協働パートナー選好の発達に関する国際比較研究をGergery Csibra教授(CEU)らと共同でおこない、5-9歳児70名を対象にオンライン実験を終了した。具体的にはiPad上のゲームで落ちてきた木の実を割るのが「上手/上手ではない」キャラクターあるいは「利己的(自分に利益のある木の実だけを割る)/利他的(相手に利益のある木の実も割る)」キャラクターが登場し、それらの属性の組み合わせでたとえば「上手だが利己的」なキャラクターと「上手ではないが利他的」なキャラクター間の弁別や選好が発達的にいかに変化し、そこに日本・ハンガリー間での差が存在するかを検討している。この結果を踏まえた、「協力ゲームにおけるパートナー選択」が発達的にどのように変化するかについて、成人と5-9歳児での対面実験を準備中である。 ②公平/平等分配傾向とその発達についての実験研究(小島風夏との共同研究):離散的な複数資源の分配方略についてオンラインの行動実験を行い、成人が「平等(資源そのものの等分配)」よりも「分配結果の公平(分配前の不均衡を踏まえた分配)」を多くおこなうことを明らかにし、更に「過程を考慮した公平(分配前の不均衡に至る過程も踏まえた分配)」を加えた実験では、被験者の方略はこの3つに分かれることをあきらかにした。対面実験によって上記の傾向の発達的変化を検討する実験を準備中である。 ③異なる分配方略を示すキャラクターへの他者の選好について、期待違反法を用いた対面実験をおこない、日本とノルウェーでの結果を比較するOslo大との共同研究を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨今の状況を反映して、乳幼児と保護者の方との対面実験が実施しにくい状況が続いており、オンライン実験での対応は鋭意行っているがデータ取得が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
対面実験の全面再開に向けた準備はすでに終えている。一方、オンライン実験のノウハウを蓄積したことを利用し、国際共同研究への展開をおこなっている。
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