2021 Fiscal Year Annual Research Report
神経性やせ症の神経基盤の解明およびメタ認知トレーニングの効果検証
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19J00227
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
濱谷 沙世 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 特命助教
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 神経性やせ症 / ICBT / インターネット認知行動療法 / 臨床試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ANに対するメタ認知トレーニングを開発し、その実現可能性を調査するとともに、脳機能画像技術を活用してANの脳特異性の探求を行うことを目的とした。千葉大学医学部附属病院の臨床研究倫理審査委員会の承認を得た上で(承認番号G2019018)、2020年1月から2021年3月の間に、前向きシングルアーム調査を実施した(UMIN000039485)。 16名の参加者が試験に登録され、その後2名が研究を辞退した。14人の参加者が試験治療を受け、13人が介入を完了した。介入終了時のEDE-Qの合計スコアおよびその他の結果がベースラインと異なるかどうかを調べた結果、EDE-Qの合計スコアが3.48から2.54(p = .02, Cohen's d = 0.75)に有意に減少した。一部のEDE-Qの下位項目とボディチェッキング行動は、中程度から大きい効果量で統計的に有意な改善を示した。BMI、メタ認知機能とPHQ-9に有意な改善はなかったが、GAD-7の重症度に有意な改善があった(M = -4.0, p = .01, Cohen's d = 0.95)。なお、有害事象は観察されなかった。 本研究結果は、ANに対するインターネットを介したメタ認知トレーニングが患者に広く受け入れられており、症状を改善する遠隔医療アプローチとして実用的であることを示唆した。将来的には、有効性を検証するために、厳密に管理されたランダム化比較試験を実施する必要がある。さらに、ANの臨床マーカーを明らかにする神経基盤の研究については、今後データを解析していく。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)