2021 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム編集法に基づく生体内網羅的スクリーニング法の確立とT細胞生成機構の理解
Project/Area Number |
19J00248
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
室 龍之介 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | 胸腺 / T細胞 / 胸腺上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの成果から胸腺細胞の分化に関与しうる遺伝子群が同定された。本研究を進める過程で、遺伝子Xを胸腺上皮細胞特異的に欠損するマウス(X-cKOマウス)が作成された。X-cKOマウスは、胸腺の低形成や胸腺T細胞分化の障害を示したことから、その原因を究明する必要が生じた。よって、胸腺細胞の分化を支持する間質細胞に軸足をおいた研究も進めた。公共のデータベースおよび既報の遺伝子発現データを独自に解析した結果、遺伝子Xは胸腺上皮細胞の中でも胸腺髄質上皮細胞(mTEC)に高発現することが示された。そこで、X-cKOマウスのmTECを解析した結果、mTECの分化が顕著に障害されていた。mTECを精製し、Bulk-RNA sequence解析を行なったところ、遺伝子Xを欠損するmTECでは、数千の遺伝子が有意に発現低下したが、発現上昇する遺伝子はわずかであった。過去の報告からmTECは自己反応性T細胞の排除に重要であることが示されている。したがって、今後、X-cKOマウスにおける胸腺T細胞のレパトア変化や自己免疫疾患の発症について詳細に検証する必要がある。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] 1.Mino N*, Muro R*, Ota A, Nitta S, Lefebvre V, Nitta T, Fujio K, Takayanagi H. The transcription factor Sox4 is required for thymic tuft cell development.2022
Author(s)
Mino N, Muro R, Ota A, Nitta S, Lefebvre V, Nitta T, Fujio K, Takayanagi H.
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Journal Title
International Immunology (
Volume: 34
Pages: 45-52
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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