2019 Fiscal Year Annual Research Report
ドローンを用いた植生観測・植生パラメータの推定と環境変動による植生への影響評価
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19J00437
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
濱 侃 横浜国立大学, 教育学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | ドローン / 植生判読 / 毎木調査 / マルチスペクトルカメラ / フェノロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は,これまでに行ってきた作物モニタリングに加えて,手法の汎用性を高めるためにも,様々な自然植生を対象にモニタリング・検証を進める必要があるため,新たに自然植生であるミズナラ二次林の観測を開始した。 作物モニタリングにおいては,これまでに培ってきた研究ネットワークを中心に研究を発展させ,水稲を中心に行ってきた成果は査読付き国際誌に2本掲載された。また,水稲以外の作物を対象とした成果等は,シンポジウムを開催し,その中で議論を深めた。 ミズナラ二次林のモニタリングは,マルチスペクトルカメラを搭載したドローンを用いて月1回の定期観測を行い,植生フェノロジーの違いに基づく樹種の判別に挑戦した。また,毎木調査も行い,データ解析だけでなく,現地調査の経験も積んだ。その経験は現場で培った感覚および専門性に基づいた情報処理および画像解析を行うことに繋がると考えている。なお,ミズナラ二次林のモニタリングの成果は,コロナウイルスの影響で開催されなかった日本地理学会でポスター発表を行う予定であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は,新たにミズナラ二次林における定期観測を開始することができ,ドローンを用いたモニタリングだけでなく,毎木調査にも着手することができた。 また,作物モニタリングの成果については,2本の国際誌に論文を掲載することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの影響で,8月末までは野外調査に制限がある。9月以降に野外調査を本格的に再開し,9月以降は野外調査によるデータの収集を重点的に行う。8月末までは,衛星画像や航空機写真の収集と解析,論文の執筆に取り組む。
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