2021 Fiscal Year Annual Research Report
肥満と加齢が心筋梗塞後創傷治癒に与える影響の解明と免疫学的心不全治療法の開発
Project/Area Number |
19J00583
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
白川 公亮 順天堂大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | オステオポンチン / 肺線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はオステオポンチンという炎症性物質に関する研究を進めてきた。特発性肺線維症、気管支喘息の肺リモデリングや強皮症などの肺線維化にオステオポンチンは重要な役割を持っている。しかし、オステオポンチンを産生する細胞やその機能に関しては明らかでない点が多く、オステオポンチン遺伝子をコードするSpp1のEGFPノックインレポーターマウスを用いてオステオポンチン産生細胞を同定した。Spp1-EGFPノックインレポーターマウスにブレオマイシンを投与して肺でオステオポンチンの転写活性が上昇する細胞をソートし、肺線維芽細胞のプライマリーカルチャーとボイデンチャンバーを用いて共培養するとオステオポンチンを産生するサブセットとの共培養で筋線維芽細胞への分化が誘導された。また、オステオポンチン産生細胞をソートしてRNAseqや質量分析を組み合わせたマルチオミクス解析を実施するとオステオポンチンを高度に産生する細胞はオステオポンチン以外にある種のマトリックスメタロプロテアーゼの発現が高度に上昇していることが分かった。オステオポンチンの転写活性が上昇した細胞を、オステオポンチン欠損マウスに経気管的に移入すると肺の線維化が局所的ではあるが惹起された。また好中球をはじめとした免疫細胞の高度浸潤を認めた。現在はシングルセルRNAseq解析を併用し、オステオポンチンを高度に発現する細胞を同定し、その分化/制御機序の解明を行っている。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)