2020 Fiscal Year Annual Research Report
All-Viralなゲノム編集を通じた睡眠量の恒常性を制御する脳領域の解明
Project/Area Number |
19J00933
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
宮脇 健行 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | AAV |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は所属研究室を変更し、解析技術の習得に努めた。表現型を制御する脳領域をAll-Viralに解明するためには、ウイルスに搭載可能で特徴的な発現パターンを示すプロモーター/エンハンサーを同定するか、特徴的なトロピズムを示すウイルスカプシドを作成することが必要である。これを実現するために必要なRNAシーケンシングデータの解析手法を専門家の二階堂TLの下で学ぶと共に、画像の解析技術を習得した。
1月からは海外渡航を利用し、George Churchラボにて再びAAV-PHP.eBの実験系を立ち上げると共に、新規ウイルスセロタイプの導入と、透明化の実験系の立ち上げ・普及を行った。現在、独自のウイルスカプシドを作成するためにライブラリ作製の準備を進めている。今後はこれらのライブラリから細胞種・領域特異的な感染を示すものを同定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナの流行をはじめ予定外のことは次々と起こったが、その都度本計画の目的達成のために柔軟な対応を行えた。
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Strategy for Future Research Activity |
カプシドエンジニアリングによって脳領域特異的な感染を示す新規AAVセロタイプを探す。そのようなセロタイプが発見できた場合、新規AAVを用いて表現型に介入できるような遺伝子を発現させ、発現脳領域毎に表現型への影響に程度の差が出るかを検討する。
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