2020 Fiscal Year Annual Research Report
八重山社会の「近代化」――パイナップルの歴史と社会過程にかんする社会学的研究
Project/Area Number |
19J01416
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
廣本 由香 法政大学, 人間環境学, 特別研究員(PD) (90873323)
|
Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
Keywords | 環境運動 / 実践コミュニティ / 地域資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
採用第2年度目の研究は、沖縄・石垣島でのフィールド調査を重点的に実施することを計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大やコロナ対策によって、当初の計画通りには調査研究を進めることができなかった。その分、前年度のフィールド調査で収集した情報整理とデータ化の作業を進め、その分析データから理論研究との接合を試行していた。 研究成果として、第1に環境社会学会震災・原発事故特別委員会第1回研究例会「書評セッション」での コメント報告(2020年5月30日、オンライン開催)と、その報告をもとにした書評論文(環境社会学会『環境社会学研究』第26号)がある。第2に、第93回日本社会学会大会(2020年10月31日、オンライン開催)での自由報告がある。この報告では、石垣市陸上自衛隊配備反対運動と住民投票請求運動を事例に、石垣社会の地域コミュニティの諸問題を多角的に論じた。第3に、石垣市一般廃棄物処理施設立地をめぐる立地地域と行政間の対立と協働の過程と、二者間で締結された公害防止協定の言説をコミュニティ論から考察した論文がある。この論考は『環境社会学研究』(環境社会学会)に自由投稿論文として投稿し、現在は査読審査を経て修正の段階にある。 年間を通して、当初の計画を実行するのは難しい1年ではあったが、データ収集と整理・分析を地道に進め、その成果の発信を着実に行うことができた。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|