2020 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素環境下での血流制限を伴う有酸素性運動の効果に関する研究
Project/Area Number |
19J01474
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
水野 沙洸 法政大学, その他部局等, 研究補助者
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | 血管内皮機能 / 有酸素性運動 / 血流制限下の運動 / 血流依存性血管拡張反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究の目的は,血流制限を伴う有酸素性運動が非活動肢の血流パターンおよび血管内皮機能に及ぼす影響について検討し,骨格筋への好影響があり且つ循環系には負の影響がない至適な血流制限の程度を明らかにすることであった.現在は,本実験と被験者のリクルートを並行して進めている段階にある.当該年度は以下の2点の理由により,研究の進捗に遅れが生じた.①データの再現性の確保 本研究課題では,血流依存性血管拡張反応および自転車運動中の血流測定に超音波診断装置を用いているが,再現性の高いデータの取得に時間を要している.引き続き,測定技術の獲得のため練習や工夫を重ねつつ,本実験を進める予定である.②新型コロナウィルスの影響に伴う実験の中断 当該年度の上半期は,新型コロナウィルスの影響により数ヶ月間にわたり研究活動が中断された.この中断に伴い,被験者のリクルートや事前測定を再度実施する必要が出た.そのため,当初のスケジュールから大きな遅れが生じ,本実験の進捗にも大きな影響が出た.現在は,消毒と換気を徹底した上で実験を行えている段階にある.引き続き,本実験の実施と並行して被験者のリクルートも進める.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上半期においては,新型コロナウィルスの影響により研究活動が中断され,当初の予定から進捗に遅れが生じる結果となった.下半期では,再度リクルートした被験者を対象に本実験を再開したが,超音波診断装置による血流依存性血管拡張反応および運動時の血流速度のデータの精度向上に時間を要した.
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Strategy for Future Research Activity |
先行研究より,骨格筋への好影響があり且つ循環系には負の影響がない至適な血流制限の程度については,動脈遮断圧の40-80%に相当する圧を用いることが示されている.したがって,本研究では,血流制限下の運動時における圧設定に,動脈遮断圧の40-80%を用いることとする.加えて,血流依存性血管拡張反応および運動時における血流速度の再現性の高いデータの取得に努め,実験を遂行する.
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Research Products
(5 results)