2020 Fiscal Year Annual Research Report
ネコ-ヒトの異種間コミュニケーションを可能にする認知基盤ー生育環境による影響ー
Project/Area Number |
19J01485
|
Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
高木 佐保 麻布大学, 獣医学部 伴侶動物学研究室, 特別研究員(SPD)
|
Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2023-03-31
|
Keywords | ネコ / 社会的認知 / クロスモーダル / 言語 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、新型コロナウイルスの流行により研究活動が大幅に制限された。特に、本研究課題は外部で飼育されているネコを対象とした実験が主なため、データを取得するのが難しい時期が続いた。しかし、その間にこれまでのデータの解析・論文執筆・書籍の執筆・レビュー論文の執筆を行うなど、主にアウトプットを行った。 論文はネコが飼い主の声からその位置を推測できることを報告するもの、ネコがヒトの言葉の意味をわかっていることを報告するものの2報を執筆し、投稿および共著者チェックを終えた。また、これまでの研究チームのネコ研究についてのレビューをSpringer社から発行する本の章として執筆した。さらに、ネコが好む音楽についての研究成果を一般書としてサンマーク出版から発刊した。 また、今後さらに流行が継続することを見越して自宅でできる実験設備を整え、自宅のネコで継続的にデータがとれる仕組みを考案・開発し、現在稼働している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行によって、外部で飼育されているネコの調査が難しくなったため新しいデータ取得に遅れが生じた。特に家庭飼育ネコに関してはしばらくは調査はできないと考えている。感染状況が落ち着いた夏頃からネコカフェのネコでのデータ取得は行った。 新しいデータの取得が難しかったため、これまでのデータ解析および論文執筆、書籍・レビュー論文執筆に取り組んだ。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は、主にネコカフェのネコのデータを取得していきたいと考えている。家庭で飼育されているネコに関しては、新型コロナウイルスの流行が落ち着き次第開始したいと考えている。コロナウイルスの流行が落ち着かないことも視野に入れ、リモートでできる実験も考案している。特に今行っている実験パラダイムはネコにモニターを見せる実験のため、Zoomの録画機能などを用いて実施可能かもしれない。その点も検討していきたい。また、引き続き自宅のネコでの実験は継続して行っていく。
|