2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the coevolution between supermassive black holes and their host galaxies through multi-wavelength spectroscopy of dust-obscured galaxies
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19J10458
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
登口 暁 愛媛大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 活動銀河核 / 高エディントン比 / DOGs / 可視光分光観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
母銀河と超巨大ブラックホール (SMBH) の共進化の全貌解明を最終目的として、共進化の中でも最重要段階である塵を吹き飛ばす段階に着目し、 AGN 活動と母銀河の星形成活動の関係を明らかにしようとした。本研究ではすばる望遠鏡の可視光線超広視野主焦点カメラ (HSC) と中間赤外線探査衛星 WISE を用いて塵に覆われた銀河 (DOGs) の大規模サンプルを作成し、塵を吹き飛ばしつつある天体の抽出を行い、選出された天体のフォローアップ観測を通して、その状況を理解しようとした。具体的には、可視光線の分光フォローアップ観測によって広輝線を取得す流ことで、ブラックホール周りの物理状態についての研究を行った。結果として、選出された天体はブラックホール周りでアウトフローが吹いている兆候があり、かつエディントン比がほぼ 1 あるいは 1 を大きく上回るような天体ばかりであった。これは、これまで知られている塵に覆われた AGN や高光度のクエーサーの平均的なエディントン比を大きく上回る値であり、本研究でのサンプルがユニークかつこれまで発見されていない激しく変化している段階にいる天体であると期待できる結果である。この結果について現在論文としてまとめている。また、母銀河の影響を調べるためのフォローアップ観測のプロポーザルも近赤外線での観測で採択されており、ブラックホール周りに見られたアウトフローが母銀河スケールまで本当に届いているのかを調べることができると期待している。さらに、母銀河スケールでより塵と同じように運動していると思われる分子ガスや原子ガスに着目した観測提案も ALMA (電波) で提出している。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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