2019 Fiscal Year Annual Research Report
漢字和訓連想シソーラスの構築による近世近代漢和辞典の情報学的研究
Project/Area Number |
19J11614
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
劉 冠偉 北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 古辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近世近代を中心として、各時代の代表的な漢和辞典の和訓情報を総合的にデータベース化し、その上でマルチデバイスに対応するインターフェースを開発して公開することを目指すものである。 本研究の目標として、日本で編纂された古辞書を公開して、国語学研究に応用できる言語資源の提供とする。さらに、これらのデータを活用して、近世近代漢和辞典に収録する和訓の分析を行い、計量的研究を行う。インターフェースの開発によって、国語学の教育にも利用できる研究目的システムを検討する。 今までの古字書研究は漢字を主題とすることが多く見られたが、漢和辞典に載せる和訓に関する研究はまだ少ない。すでに公開している漢和辞典データベースについて、漢字・和訓検索に特化したものは管見に入らない。本研究は最終的に漢和辞典収録和訓をデータベース化、計量的な研究を目指すものである。 結果としては、①IDS画数漢字検索システムの改善②『大字典』の重要和訓の分析③マルチデバイス対応するインターフェースの開発を行った。成果をウェブサイトのHDIC Viewer(hdic2.let.hokudai.ac.jp)で公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究で構築・公開する「HDIC Viewer」は、日本の近世近代漢和辞書にとどまらず、日本平安時代漢字辞書と中国古字書等の諸文献も格納しており、日本語学、漢字学等の諸分野と関連しているため、国内外の学会・研究会で積極的に成果公表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
HDIC Viewerの構築に関しては、データ精度の向上と表示・検索システムの効率化を課題とした。 データベースの内容に関しては、複数辞書間の総合検索が求められ、データベース内部における複数辞書掲出字と和訓との対応関係を整備したい。
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Research Products
(12 results)