2019 Fiscal Year Annual Research Report
クライオ蛍光顕微鏡による生体分子の分子精度イメージング
Project/Area Number |
19J13557
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
古林 琢 東京工業大学, 理学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 超解像蛍光顕微鏡 / 分子確度イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目標である生体分子の分子レベルイメージングに向けて、クライオ蛍光顕微鏡を用いて微小管の構造を分子レベルで光イメージングすることを目指した。 本実験の前提となるクライオ蛍光顕微鏡による分子確度イメージングについて、論文化し発表をした。The Journal of Physical Chemistry Letters誌に2019年9月に発表された。この内容の実験に反映させるべく、微小管を構成するタンパク質であるチューブリンに蛍光色素の染色を行った。これにより微小管の分子レベルイメージングを行うことを計画していた。 クライオ温度に凍結して微小管をイメージングできることを確認したが、分子レベルイメージングには至らなかった。原因は、①1分子ごとに位置決定をする際、他の蛍光分子が背景光ノイズ、②1分子ごとに励起するはずの色素が機能していないことが挙げられる。①について、私が開発したクライオ蛍光顕微鏡には背景光ノイズに弱いという弱点がある。これを克服する顕微鏡の開発を行っていた。この改良に向け、光学シミュレーションソフトを用いた。現在、この新しいクライオ蛍光顕微鏡の性能の評価を行っている。②について、微小管のようなタンパク質の集合体を1分子ごとに観察するには、光学顕微鏡の分解能を超える必要がある。我々は、クライオ温度に冷やした分子を、励起光を選択することで1つずつ位置決定を行い、分子レベルイメージングを行うことを目指している。クライオ温度に冷えた蛍光色素は、1分子ごとの周りの環境に応じて吸収スペクトルが細くなり異なるスペクトルとなる。これを用いて微小管の分子レベルイメージングを行った。しかし、選択した色素の吸収スペクトルが思うように細いものにならず、1分子ごとのイメージングが出来なかった。そこで、使用する色素の検討を行ったが、現状、相応しいものを見つけられていない。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(3 results)