2019 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者は運動をひとりですべきか仲間とすべきか -心の健康に与える効果の解明-
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19J14505
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤井 悠也 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / 仲間 / 運動 / メンタルヘルス / グループ運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、運動実践がもたらす心理的効果について「ひとりでの実践」と「仲間との実践」を詳細に比較し、高齢者の精神的健康の保持・増進に有効な運動実践方法を明らかにする。これまでの限界点をクリアした1万名規模の疫学研究により、「運動仲間の存在はどのような者にとって特に有効なのか?」「ひとりで/仲間との運動の効果にどの程度の差があるのか?」に焦点を当て、仲間との運動実践と精神的健康における因果関係の解明に迫る。また、その影響経路について、一過性の運動効果の高まり及び社会的サポートの充足に焦点を当て、高齢者における運動仲間の意義(効果)を部分的に明らかにすることを目的とした。 本年度は、地域在住高齢者約9000名を対象に郵送調査を実施した。解析の結果、仲間との運動実践は良好な精神的健康と関連するという仮説通りの成果を得た。今後は、社会的サポートや身体活動量との相互作用にも着目した詳細な解析を進め、その成果を海外論文誌に投稿予定である。また次年度は、一過性の介入研究を実施し、仲間との運動とひとりでの運動の心理的効果を比較し、「仲間との実践は運動の楽しさを高めるスパイスとなりうるか」という仮説について検証する。データ取得後速やかに解析を進め、海外論文誌に投稿予定である。本研究で得られる一連の成果は、地域在住高齢者における仲間との運動実践に関する理解を前進させ、新たな研究分野の開拓に寄与する可能性を秘めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施予定であった1万名規模の郵送調査を実施し、仮説通りの成果を得たため、研究課題はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、得られたデータの解析を進め、海外論文誌に投稿する。また、一過性の介入研究を実施し、速やかに論文化を進める。
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