2020 Fiscal Year Annual Research Report
最適水温の雌雄差が生息域の違いを生み出すか:ウミガメを用いた実証研究
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19J14811
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木下 千尋 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | ウミガメ / バイオロギング / 代謝速度 / 遊泳速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年7月1日から10月15日にかけて、岩手県大槌町の東京大学大気海洋研究所、国際沿岸海洋研究センターを拠点にウミガメ類の調査を行った。石巻市から宮古市の沿岸部の定置網漁業者に依頼し、アカウミガメ28個体、アオウミガメ32個体を収集した(目撃情報のみも含む)。そのうち、アカウミガメ5個体とアオウミガメ4個体に行動記録計(3軸地磁気加速度、温度、深度、遊泳速度を記録)、一部のアカウミガメには心電図ロガーを装着し、遊泳行動とその時の内的状態を記録した。また、屋内水槽を用いて、アカウミガメ5個体の酸素消費量とその時の心拍数を15度から25度の水温環境下で測定した。心拍数は代謝速度の指標になると考えられており、将来的に野外における代謝速度推定に心拍数を用いるため、心拍数と代謝速度の関係式の作成を行った。 昨年度より進めていた研究内容を原著論文として発表した。ウミガメ類が移動の際に示す巡航遊泳速度(0.28から0.51 m/s)が、単位距離あたりの移動コストを最小とする速度(0.22から0.37 m/s)となっていることを、休止代謝速度と前面投影面積、行動から推定された抵抗係数などから理論的に証明したというものである。上記の内容の論文は2021年1月にJournal of Experimental Biologyに受理された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)