2020 Fiscal Year Annual Research Report
地球温暖化時の大規模水循環変化のメカニズムに関する研究
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19J20697
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
戸田 賢希 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | 地球温暖化 / 有効放射強制 / 気候フィードバック / 気候感度 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球温暖化時の大規模水循環の応答のメカニズム理解に寄与する、温暖化時に陸が海洋よりも大きく昇温する現象(海陸昇温コントラスト)のメカニズムと、海陸昇温コントラストの水循環への影響の評価について研究をしている。本年度はそのうち、海陸昇温コントラストメカニズムの研究を行った。二酸化炭素増加後平衡に達した状態での海陸昇温コントラストのメカニズムについて研究し、これまであまり注目されていなかった二酸化炭素増加時の有効放射強制が陸で大きいことが海陸昇温コントラストのメカニズムとして重要であることが示唆された。以上の内容は学術論文としてまとめられ、学術誌に投稿された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型ウイルス感染対策の影響により、登校日が限られるなど、通常とは異なる状況下で研究することも多かったが、幸い研究遂行上重大な障害は起きず、予定通り研究は進捗し、論文も投稿することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、海陸昇温コントラストのメカニズム解明を継続し、その後海陸昇温コントラストの水循環に対する影響についての研究に移行する。これまでの研究では、平衡状態というある程度理想化された温暖化状態でのメカニズムを明らかにしたので、今後はより現実的な二酸化炭素漸増増加実験における海陸昇温コントラストについてまずは取り組む。
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Research Products
(2 results)