2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19J21733
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮川 浩平 東京工業大学, 理学院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | 系外惑星 / 黒点 / 低温度星 / 測光解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
惑星の形成・進化過程を理解する上では、それらの様相を直接示す「若い惑星」を調査することが必須となる。一方で、若い惑星系では中心星の高い表面活動により、惑星シグナルの検出・評価が阻害されてしまう。よって偏りのない惑星分布を得るためには、この惑星シグナルの検出阻害を正確に評価することが重要となる。 ケプラー宇宙望遠鏡の惑星探査ミッションであるK2で得られた、星団領域(ヒアデス、プレセペ、プレアデス、さそり座上部)に属する低温度星の光度曲線を利用した惑星検出テストを行った。結果として、自転速度が最大となる年齢一億年あたりのターゲット周りでは惑星検出が顕著に困難になることが明らかになった。さらに、昨年度評価を行った恒星活動シグナルの波長依存性を加味した上で、赤外線波長域での模擬データを利用した検出テストを行った。これにより、赤外線観測によって最大で倍程度の検出を見込むことができることを示した。 また、得られた検出可能性と現状の惑星分布を比較することで、高速自転星周りでは恒星活動の影響を加味した上でも惑星が少ないことを示唆した。連星系では単一恒星に比べ自転速度が系統的に大きくなることから、この結果は連星周りの惑星系の真の存在頻度を議論する上で重要と言える。 以上の成果を論文にまとめ、The Astronomical Journalに投稿準備中である。また、前年度までの研究について同誌に二報の論文を投稿・受理された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)