2019 Fiscal Year Annual Research Report
マクロ・メソ・マイクロ孔構造領域に秩序構造をもつ階層的多孔材料の新規作製と応用
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19J22552
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
原 瑶佑 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Keywords | ゾル―ゲル法 / 金属有機構造体 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度において、まずは研究課題の当初の目的である金属有機構造体の自己集合を利用した多孔材料の三層(マクロ・メソ・マイクロ孔)秩序構造制御を試みた。一方で当初計画していた、界面活性剤を用いたメソ孔領域の秩序化は困難であったため、方針を変更して先にマクロ孔・マイクロ孔領域の秩序構造制御とメソ孔領域の非秩序構造制御の手法の開発を試みた。そして二層(マクロ孔・マイクロ孔)の秩序構造制御およびメソ領域の非秩序構造での分布制御が可能となる新規合成ルートを確立した。この結果は査読付き国際誌である Angewandte Chemie International Edition に発表した。また、その結果について国内・国際学会においてもポスター・口頭発表を行い、一件の学会賞を受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究については順調に進展しており、さらに研究成果は化学分野におけるトップジャーナルに採択され、学会では受賞するなど高い評価を得ている。以上のことから、期待以上の研究の進展があったと評価することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
二層(マクロ孔・マイクロ孔)秩序構造制御をおこなった多孔体の手法の拡張と応用測定についての研究について研究を進めている。さらに、メソ孔領域の秩序化を含めた三層秩序構造制御の実現のために、メソ孔領域を能動的に制御可能な界面活性剤の新規合成を試みている。
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Research Products
(5 results)