2019 Fiscal Year Annual Research Report
Biological significance of "super-IDP" beyond species
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19J30003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坪山 幸太郎 東京大学, 定量生命科学研究所, 特別研究員(CPD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2024-03-31
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Keywords | 天然変性タンパク質 / Heroタンパク質 / タンパク質の凝集 / 神経変性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
通常のタンパク質とは異なり、熱に耐える性質を示す「超天然変性タンパク質」の生理的な意義を解明することを目標とする。特に、以下3つの点から研究を遂行する。Q1 超天然変性タンパク質にはどのようなものがあるか? Q2 それらの生理的な機能は何か? Q3 どのようにその役割を達成するのか? 特にQ1、Q2についての解析を行い、ヒトやハエと一般的な環境に生息する生物においても、超天然変性タンパク質が数百種類以上存在することがわかった。機能未知であるものがほとんどであったため、これらのタンパク質をHero(Heat-resistant obscure)タンパク質と名付けた。これらのタンパク質は、一般的なタンパク質が不活化してしまったり、また凝集してしまったりするのを防ぐ役割があることが判明した。さらに、ハエ個体において寿命の延長効果があることを示すことができた。 一連の成果を、Tsuboyama et al. 2020 PLOS Biologyとしてまとめて報告した。このようにQ1、Q2については答えることができたと考えている。 今後は、Q3の問、具体的にはどのようにHeroタンパク質が、異常な凝集を抑制することができるのか、そのメカニズムについて調べていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予期せず、スムーズに実験を行うことができ、Q1、Q2についての答えた内容をまとめて、投稿論文としてまとめることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、Q3の問、具体的にはHeroタンパク質の作用機序について調べていきたいと考えている。
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