2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K00016
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
種田 佳紀 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40610324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 亮司 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (90815466)
林 禅之 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (90846867)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 意識レベルの分類 / 道徳的地位 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、延期となっていたオックスフォード大学でのワークショップを開催する可能性を模索していたが、結局Covid-19の感染拡大状況が見通せず、対面での実施が難しく、断念した。 そのかわり、国内でのオンラインでのワークショップ実施の可能性を検討し、2022年2月に実施した。このワークショップは「意識と道徳を巡るオンライン・ワークショップ」と題し、道徳的議論における「意識」の果たす役割に、意識そのものについて多角的な視点から再検討しつつ迫ったものである。本研究計画に参加しているメンバー以外に、看護師としての臨床経験をもとに、意識障害のある患者の意識について現象学的なアプローチから解明を試みている東京都立大学の西村ユミ先生に発表者に加わっていただき、多角的な観点から意識とはなんなのかを検討しつつ、その議論のもつ倫理的な射程について討論した。参加者は哲学者、倫理学者はもちろん、臨床医、脳神経学者、法学者など幅広く集まって70名を超え、質疑応答も充実したものとなった。 一方、2022年夏にオックスフォード大学に留学する予定の日本人若手研究者を交えてのオンライン勉強会を継続しており、22年夏には対面でのオックスフォード大学でのワークショップ開催の打診は継続している。 また、その他の研究業績として、研究分担者の林が分担執筆している脳オルガノイドの意識についての論文がNeuroethicsに掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要にも記した通り、Covid-19の影響は大きく、人事交流も含めたオックスフォード大学とのワークショップを開催できなかったことは痛恨の極みであるが、国内でのオンラインワークショップ開催など、一定の成果を出すこともできた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要に記した通り、2022年度のオックスフォードでのワークショップ実施を見据えて、先方とは定期的に連絡をとり、またワークショップに興味のある日本人研究者とのオンライン勉強会を実施している。具体的には2022年度夏の対面でのワークショップ開催を目標としたい。
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Causes of Carryover |
研究計画の概要に記した通り、本来実施するはずだったオックスフォード大学でのワークショップが中止となり、旅費の使用がなくなってしまった。2022年度での実施を見据えて、旅費分を繰り越しておくこととしたため、繰越額が大きくなっている。
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Remarks |
「意識と道徳を巡るオンライン・ワークショップ ―理論と現れをつなぐ―」主催(国内ワークショップ・70名参加)
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