2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K00016
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
種田 佳紀 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40610324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 亮司 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (90815466)
林 禅之 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (90846867)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 意識レベルの分類 / 道徳的地位 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は新型コロナ感染症への対応状況に変化があり、学会によっては対面による活動が再開されることとなった。本研究計画では、対面でのシンポジウム開催を目指したが、海外での実施は難しいと考え、研究責任者の本務校でのシンポジウム開催とすることとした。 当該シンポジウムは、「脳オルガノイドが提起するもの」というタイトルで、研究責任者(種田・倫理学)、分担研究者(林・科学哲学)に加えて、村越(神経科学・埼玉医科大学)をスピーカーに招き、分担研究者(佐藤)が司会進行・指定質問者として行った。学内外から20名ほどの参加者があり、基礎研究者から、脳神経外科の臨床医まで幅広い層からの質疑応答がある、実りあるシンポジウムとなった。また、その様子は埼玉医科大学雑誌に報告として掲載された。 また、分担研究者の林は“Human Brain Organoids and Creature Consciousness” というタイトルで、京都大学で実施されたInternational Bioethics Symposium “Ethical, Legal, and Social issues of Human Brain Organoid Research and Application”にて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は2020年度にオックスフォード大学での国際研究ワークショップ開催を目指していたが、コロナ禍もあり実施に至らなかった。その後、2021年度は公開でのオンラインワークショップを、2022年度は学内でのワークショップを開催した。どちらも本研究グループにはいないゲストをお迎えしてのものであり、一定の成果はあがったと考える。しかし、海外での研究活動は実施できておらず、その点ではやや遅れていると言わざるをえない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、いよいよ夏に海外での研究活動を実施すべく準備が進んでいる。当初訪問予定だったJ.サヴァレスキュ教授が、オックスフォード大学から、シンガポールに移動されたため、シンガポールでの研究活動を考えている。すでに8月中旬の日程が確定しており、他の現地研究者に参加を呼びかけている段階である。
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Causes of Carryover |
本研究課題は、当初から海外での研究活動を念頭に置いていたが、コロナ禍で実施に至っていない。ただし、2023年度はいよいよ海外渡航が容易になることから、実施を検討中である。具体的には、2023年8月にシンガポールでの実施を検討しており、そのために次年度使用額が生じている。
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