2019 Fiscal Year Research-status Report
レヴィナス哲学の総合的再検討と国際的研究基盤の構築
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19K00040
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村上 暁子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (10823734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平石 晃樹 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (00786626)
平岡 紘 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (00823379)
馬場 智一 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 准教授 (10713357)
服部 敬弘 同志社大学, 文学部, 准教授 (10770753)
小手川 正二郎 國學院大學, 文学部, 准教授 (30728142)
渡名喜 庸哲 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 准教授 (40633540)
長坂 真澄 早稲田大学, 国際学術院, 准教授 (40792403)
藤岡 俊博 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (90704867)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | レヴィナス / 社会思想 / ユダヤ思想 / 教育哲学 / フェミニズム / 思想史 / 現象学 / 倫理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、共同研究者の各々がテーマ研究に注力し、1本の翻訳論文、2本の学術論文、5本の欧文書籍の書評を含むオンラインジャーナル『レヴィナス研究』創刊号(2019年9月)を公刊した。また、9月14日に同志社大学にて、2点の研究発表、および、3人の登壇者によるシンポジウム「レヴィナスとローゼンツヴァイク 歴史と物語をめぐって」を含む第二回レヴィナス協会大会を開催した。次に、日本現象学会・京都大学大学院文学研究科宗教学専修との共催により、11月16日・17日に早稲田大学にて、11月30日・12月1日に京都大学にて、国際シンポジウム「個と普遍 エマニュエル・レヴィナスと極東の思考」を開催し、フランス・アメリカ・オーストリア・イスラエル・日本からレヴィナスとドイツ哲学、ユダヤ教、東洋思想、医療等の幅広い分野の専門家を迎えて、発表者20名を中心に領域横断的なテーマ研究をめぐって活発な意見交換を行った。また、海外の研究者による講演・セミナーを3回開催した。 さらに、本研究課題の総合的な成果として哲学・倫理学・隣接分野の研究に資する最新研究情報の整理を試みる『レヴィナス読本』の企画を立案し、共同研究者および研究協力者間の協議に基づいてコンセプト・章立てを固め、各項目の担当者への執筆依頼を行った(2022年春の公刊を目指す)。 このように、本共同研究は、レヴィナス協会の中心的メンバーによる協力体制に基づいて日本におけるレヴィナス研究を更新するとともに、その成果を協会ホームページ・オンラインジャーナルも含む多様な形態で広く発信することで、レヴィナス哲学の全容の再検討にむけた国際的・学際的な研究基盤の形成に大きく貢献している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に計画した事業(ジャーナル刊行、研究大会・シンポジウム・講演会等の開催、各担当者による調査研究、『レヴィナス読本』企画立案)はすべて順調に完了し、次年度以降に公開予定のジャーナル刊行に向けた準備作業を残すのみであるため。
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Strategy for Future Research Activity |
『レヴィナス研究』第二号の創刊に向けてアルバイトを採用し、編集作業を加速する。 また、『レヴィナス読本』の執筆作業を完了し、各担当者およびレヴィナス協会の中心メンバーによる編集会議を行うことで内容の充実化、および、書籍としての統一化を図る。 さらに、レヴィナス協会研究大会・シンポジウムを実施し、日本各地の研究者間の交流と意見交換の場を実現する(オンライン化も検討する可能性がある)。 情勢を踏まえつつ国際的な研究交流の方法を模索し、国内外の研究者の協力のもと、レヴィナスの国際的・学際的な研究基盤形成に向けて積極的な活動を行う。
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Causes of Carryover |
レヴィナス協会会員の増加により、協会費を一部の活動費に使用できたため。また、COVID-19の世界的蔓延により研究代表者が2020年3月の資料調査を取りやめたため。
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Research Products
(14 results)