2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K00063
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
田中 良明 大東文化大学, 東洋研究所, 准教授 (90709354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水口 幹記 藤女子大学, 文学部, 教授 (40339643)
佐々木 聡 金沢学院大学, 文学部, 講師 (60704963)
高橋 あやの 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60734241)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 天文占 / 術数 / 災異説 / 気象占 / 占書 / 禁書政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
東アジアにおける天文占知識の形成と伝播を研究する本課題において、令和3年度は、本来本研究成果を中心としたシンポジウムを開催し、広く内外に公開する予定であった。しかし、一昨年度末より起きた社会的諸問題の拡大と深刻化によって、昨年度には計画遂行を不可能であると判断し、本課題の研究計画延長を視野に入れた上で、計画を次(本)年度に延期していた。ただし、当時懸念されていた通り社会的状況の改善は叶わず、各メンバーの所属機関における対応もより煩瑣なものとなったため、海外調査などは断念した上で、この条件下において最大限に本課題を遂行する方法を検討した結果、本課題の研究計画延長を視野に入れた上で、本年度は天文占文献の解題作成に専念するよう計画を変更した。その結果、個別的な実施内容は以下の通りとなった。 1、研究会の開催:オンライン上に、計三回(8・1・3月)の研究会を開催した。 2、資料調査:各メンバーの所属機関の意向によって他県への移動も困難であったが、各自可能な範囲内において調査と資料の収集を行った。 3,天文占文献の解題作成:第一回研究会においては、漢書天文志・五行志、観象玩占、三家簿讃(若杉家文書)、家秘要録・天変地妖記の4件について、第二回研究会においては、乙巳占、晋書天文志、天地瑞祥志の3件について、第三回研究会においては、隋書天文志、雑卦占(若杉家文書)、歩天歌の3件について、計10件の解題の作成と検討が行われた。 4,シンポジウムへの参加:本課題の計画には含まれず、又本課題との提携なども行わなかったが、本課題の参加メンバー2名が術数学を対象とするシンポジウム(2021年5月15日第65回国際東方学者会議第一部会「術数学研究の課題と方法」代表:水口拓寿氏)に参加し、発表内容は後に論文化された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記状況によって本課題は計画の半分近くを断念せざるを得ず、遂行中の計画にも大幅な遅れが発生している。そうした中、参加メンバーの尽力によって計三回の研究会が開催でき、10件の資料解題の検討ができたことは幸甚と言わざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
本課題の研究計画延長は、すでに3月15日付けで学術振興会より承認を得たため、次年度は本年度に引き続き、社会的状況の改善がなされぬ限りにおいて、資料解題の作成と検討に専念する。また、本来最終年度に計画していたシンポジウムの開催については、他の研究グループとの協力の下、共催などの形で実施することを検討する。
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Causes of Carryover |
社会的諸問題の発生とそれへの対応のため、各メンバーの研究可動時間及び本課題の遂行に著しい制限が加えられているため、当初予定していた研究活動が行えていない。特に研究会はオンラインで開催し、海外調査は断念したため、計上していた旅費をほぼ未使用のまま残している。これらは、次年度以降に変更された計画に準じて使用される予定である。 シンポジウムの開催に当てていた予算は、シンポジウム自体を共催などの形で実施することを検討しているため発表者の人数に制限が生じ、当初計画していた他分野の研究者の招聘は困難となる事態が想定され、社会的状況によってはシンポジウムをオンライン開催のみとすることも予想され、大幅な余剰が生じる可能性が有る。
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Research Products
(4 results)