2020 Fiscal Year Research-status Report
Comparative and Philosophical Studies of Buddhist Logic
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19K00072
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Research Institution | Hanazono University |
Principal Investigator |
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 康夫 京都大学, 文学研究科, 教授 (20314073)
護山 真也 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (60467199)
守岡 知彦 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (40324701)
白須 裕之 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (30828570)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 仏教論理学・認識論 / 因明 / 現代論理学 / 仏教論理学 / 情報学 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画では、2020年度は、海外から研究会を招き国際ワークショップを開催する予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、各研究者のスケジュールが大きく変動したこともあって、残念ながら研究計画を大きく変更せざるを得ない状況となってしまった。そのため2020年度は、研究集会等の開催を断念し、個人研究を進展させる方向で活動を行った。当初の研究計画にあげたものの2019年度に十分に行うことができなかった「19世紀以降行われてきた、仏教論理学・認識論/因明学の比較論理学的研究史の紹介と再検討」については、明治時代を代表する因明学者でもあった村上専精(1851-1929)の『活用講述因明学全書 第三版』に見られる西洋論理学との比較についての議論、論理学によって明らかになる真理とはなにか、といった議論について検討を行い、ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)やハーバート・スペンサー(1820-1903)ら、村上とほぼ同時代の海外の哲学・論理学研究の影響について指摘する研究成果を出すことができた。また、「仏教論理学・認識論/因明学や現代論理学についての知識共有」のために2019年度に行ったワークショップにおいて検討された問題(理由(因)における四種類の矛盾(四種相違)の論理学的な問題)の一部が、論文として発表された。その他、仏教哲学をめぐる比較哲学的な研究や、論理学研究者との交流など、関連する研究活動が行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、当初計画していた海外の研究者を招いての研究集会を開催することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を変更し、国内の研究者に限定し、オンラインでの研究集会の開催を検討する。海外の研究者との交流については、国外の研究を国内で共有する一環として、外国語で書かれた関連論文の日本語訳を予定している。
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Causes of Carryover |
研究計画を変更し、海外研究者の旅費等を、翻訳にかかる費用に充当する。
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Research Products
(8 results)