2020 Fiscal Year Research-status Report
アルゼンチンにおけるLGBT権利要求をめぐる宗教言説の変容
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19K00091
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
渡部 奈々 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (00731449)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アルゼンチン / LGBT / ICM教会 / カトリック / プライドパレード |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①近年家族やジェンダー問題に対して穏健な姿勢を示しているアルゼンチンカトリック教会の宗教言説の変容を分析し、②LGBTや同性婚に強く反対するペンテコステ派を中心とするプロテスタント教会の言説と比較・検討する。さらに、③実際に教会による同性婚の承認を求めているLGBT当事者たちを調査し、彼ら/彼女らの主張を支える宗教言説を考察することである。 当該年度は、世界的な新型コロナ感染拡大のために予定していた現地調査が不可能となった。特に2020年4月には、LGBT当事者によって運営されているICM(International Community Church)教会で開催される南米地方大会に参加して、当事者たちにインタビューをする予定だったが、それも中止された。 よって、文献調査を中心に行いながら、バチカンやローマ教皇の発言などをフォローしていた。特にアルゼンチンのLGBT運動の歴史的経緯と要求運動の1形態であるプライドパレードを中心に文献調査を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染拡大により、予定していた現地調査ができなかったことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
日本とアルゼンチン両国における渡航の規制が緩和され次第、現地調査に赴きたいと考える。また、今まで文献調査で明らかになった点に関しては論文として近く発表する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大により今年度予定していた現地調査ができなかったために次年度使用額が生じる結果となった。 現地調査ができる状況になり次第、これらの予算を使用する予定である。
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