2022 Fiscal Year Research-status Report
カトリック改革における幻視表現の成立と展開に関する研究
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19K00193
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮下 規久朗 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (30283849)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 幻視 / 顕現 / バロック |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、あいかわらずのコロナ禍によって海外調査に行けなかったため、あまり研究が進展しなかったが、主に文献資料によって研究した。具体的には、幻視と顕現に関する資料と版画を渉猟し、わずかながらもいくつかの知見を得た。今後、論文にまとめるつもりである。バロック美術に関する原稿もまとめて執筆したが、公開は来年度以降になる見通しである。 公刊されたものとしては、以下のものがある。「バロック ローマと各地の動向」「カトリック改革と美術」キリスト教文化事典編集委員会編『キリスト教文化事典』丸善出版、2022年8月、308-311、386-387頁。 また、共同監修者および翻訳者として長く従事していた『ヴァザーリ 美術家列伝』(中央公論美術出版)の全6巻が完結したが、この仕事を通して広くイタリア・ルネサンス美術における私のテーマを考察することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって海外調査に行けなかったため、あまり研究が進展しなかったが、主に文献資料を収集した。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は久しぶりの海外調査に出かけ、重要な作品を多く実見し、さらに古文書館で16・17世紀の一次資料を収集調査してくるつもりである。その成果を論文にまとめて再来年度に発表する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、予定していた海外調査に行けなかったため。
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Research Products
(4 results)