2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Nanbu Tekki Ironware for foreigners combining traditional technology inheritance
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19K00212
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
阿部 裕之 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (20222664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 隆充 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (20374861)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 南部鉄器 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外の方々にどのような南部鉄瓶が好まれるかを実験するために実物を制作した。 鉄瓶の輸出用の造形は従来の南部鉄瓶の典型的な造形や表面にデコレーションされる文様(多くはアラレ模様)のバリエーションのアンケート調査を行い分析が必要であり、南部鉄器の輸出先の国によって、好みは大きく異なり、例えばアジア圏と欧米とでは大きく好みが異なることはこれまでの調査で分かってきている。上述の背景から本研究ではハンドドローイングによる南部鉄瓶のデザインバリエーションを制作し且つコンピュータグラフィックスを用いた視覚的概念表現による表面状の質感を示し、アンケート調査等から分析を行い定量化することで日本人とは違った趣向を探索してきた。なお、アンケートでデザインバリエーションは46種類を対象に実施した。総計 で424人がアンケートに参加した。内訳は中国で265人、台湾で96人、タイで63人であった。年齢は10歳以上から60歳以上の範囲で、中国は男性116人と女性149人 で、台湾は男性40人、女性56人であり、タイは男性37人と女性26人であった。各年齢層の参加者数は 中国では、10代で4名、20代で55名、30代で48名、40代で23名、50代で92名、60代以上で43名が参加した。) しかし、ユーザが南部鉄瓶を触れた際の質感や重量感、南部鉄瓶の握り手である弦の形状やサイズ等は、実際に鋳造した南部鉄瓶でなければ計測出来ないため これまでの本研究によるデザインバリエーションの中で最も象徴的な造形を抽出し、特徴的な南部鉄瓶の文様を専門家視点で選択し4種類を制作した。 これまで新型コロナウイルスで制作そのものが不可能であったが、制作を行うことで今後の実験が可能となった。
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Research Products
(4 results)