2020 Fiscal Year Research-status Report
舞台芸術活動における聴覚障害者アクセシビリティ向上に向けた舞台手話通訳分析研究
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19K00214
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
萩原 彩子 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (30455943)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 舞台芸術 / 手話通訳 / アクセシビリティ / 聴覚障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、研究協力者の呼びかけを引き続き行い、舞台手話通訳経験者ならびに未経験者の協力者をおおむね決定することができた。しかしながらコロナ禍により、協力者のもとに出向いての撮影を行うことができず、またテレワークの普及などによる機材入手困難から撮影を実施することができなかった。 そこで、これまで視察を行ってきた舞台手話通訳のデータから通訳者の立ち位置や担当人数、交代の方法などのパターンを分類し、その成果を日本手話通訳士協会研究紀要に発表するなどして、これまでの研究成果のまとめの時間とした。 さらに、2019年度に撮影した本研究の題材作品の映像について、研究で使用する部分の切り出しやデータの整理を行い、撮影が実施できる体制を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大により、予定していた撮影が実施できない状況となった。しかしながら、その分これまでの研究成果の発表や、撮影再開時の準備を丁寧に進めることができたため、区分は(3)とした。 しかしながら撮影の準備は整っており、すぐにでも実施できることから、この遅れはすぐに取り戻せるものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
撮影した作品の映像を用いて、模擬舞台手話通訳の撮影ならびに協力者へのインタビュー調査を行う予定である。 その後、撮影した模擬舞台手話通訳の映像の分析を進めるとともに、インタビュー調査についてトランスクリプトの作成、分析を進めていく。
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Causes of Carryover |
予定していた撮影が実施できなかったため、2021年度使用額が生じたが、再開でき次第すぐに実施できる体制は整っているため、今後の予定は予定通り予算を使用できると考える。
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