2019 Fiscal Year Research-status Report
地球外の視点による地球観の共有-地球観測衛星を利用した地上絵アニメーションの制作
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19K00223
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Research Institution | Kanazawa College of Art |
Principal Investigator |
鈴木 浩之 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (60381688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 真人 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 第一宇宙技術部門, 研究開発員 (80578302)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 人工衛星 / UHD / アートプロジェクト / 美術教育 / STEAM |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年9月5日~9日にアルス・エレクトロニカ2019(オーストリアのリンツ市にて開催。総入場者数は5日間で11万人、市内16会場、1,500名のアーティストや科学者が展示・発表)にて作品を発表。愛知県立芸術大学美術学部の関口敦仁教授がアルス・エレクトロニカのディレクター、文化庁等と協力して同フェスティバル「キャンパス」カテゴリでの展覧会を企画。「Philosophy of Drawing」展(Campus Exhibition)を構成する作品(過去作を4K映像にてリメイク)を発表。「メディア芸術海外展開事業」(文化庁主催)の詳細が文化庁メディア芸術祭ホームページ(https://jmaf-promote.jp/4.html)に掲載、テレビ番組「日本のメディア芸術を世界へ!」(BSフジ、令和2年1月13日放送)内で紹介、国内に向けて放送。8K映像作品「だいちの星座-かなざわ座」制作し、教員作品展にて発表。8K映像作品「だいちの星座-えづらだいに彗星」制作し、インターネット上で公開。〈研究活動・発表活動〉第22回文化庁メディア芸術祭アート部門〈審査員推薦作品賞〉を受賞し、作品集や公式WEBサイトでの作品発表を行った(令和元年6月1日~16日)。金沢市キゴ山ふれあい研修センター主催の公益財団法人日本宇宙少年団金沢支部の活動に協力し、金沢市内で人工衛星を利用した美術活動を実施(令和元年7月~8月)。*北國新聞7/16記事掲載、北陸朝日放送7/15放送。文化庁主催事業「令和元年度 芸術文化による子供育成事業(巡回事業)メディアアート分野」の採択を受け、埼玉県久喜市立江面第二小学校と協力して美術活動を実施(令和元年11月)。京都工芸繊維大学主催事業「産学連携によるアート・デザインを活用した価値創造プロジェクト〈第1期〉」への協力(講義*令和元年7月24日)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本科学未来館にてUHD 8Kによる地上絵作品展示と技術調査を実施した(2019年、MADD. Awards 2019)。8Kレーザプロジェクタ専用シアター(アストロ・デザイン社、東京)にて過去作のリメイクを実施し、同施設にて作品上映によって8K出力の表現の可能性について調査した。また、アルス・エレクトロニカ現地施設にて(Deap Space 8K シアター)、大型の画面に投影可能な環境で人工衛星画像の表示を最適化する技術に関する調査を行った。 埼玉県久喜市立江面第二小学校と協力し、人工衛星と電波反射器を利用した地上絵〈直線〉描画技術に関する実験を行った。2018年度までに終了した予備研究で開発した〈点〉の描画技術を応用し〈直線〉の描画を試み、衛星画像に直線を描くことに成功した。今後は直線の精度を高める為に、地上に配置する電波反射器の改良や配置手続きの見直しを試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
アートプロジェクトの実施を伴う芸術活動に関する研究という性格上、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先とした現在の社会環境のもとで実験を実施することは困難である。 2020年度に予定されていた新たな地球観測衛星「ALOS-4」の打ち上げは、2021年度に延期が決まった(宇宙航空研究開発機構(JAXA)発表)。打ち上げが成功しALOS-4の運用が始まり次第、速やかに実験を実施する。 2020年4月より続く所属大学の施設利用制限(利用がオンライン授業の準備に限られる)の状況下が今後も継続される可能性がある。この場合、在宅で進めることの出来る開発を優先する。レクチャーやワークショップの内容をコンテンツ化し、電波反射器を配置する現場の工程管理について、携帯端末上で利用可能なアプリケーション化を検討する。
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Research Products
(1 results)