2021 Fiscal Year Research-status Report
「国際音楽コンクールにおける地域振興の可能性 -国内外の比較研究-」
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19K00225
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Research Institution | Shizuoka University of Art and Culture |
Principal Investigator |
松本 茂章 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (10433393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 英春 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (40316203)
高島 知佐子 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (70590404)
上山 典子 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (90318577)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 都市の誇り形成 / シティプロモーション / 地域振興 / 音楽コンクールの運営改革 / 都市のイメージ形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
【松本茂章】 ◆松本茂章「音楽コンクールと住宅都市づくりの関係 -宝塚市における都市イメージ形成を事例に-」(日本アートマネジメント学会第23回全国大会・分科会発表) (2021年12月19日、宝塚市文化創造館) ◆松本茂章「『歌劇のまち』宝塚市における住宅都市イメージの形成 ー二つの音楽コンクールとの関係性を事例に-兵庫」」 ◆松本茂章「『歌劇のまち』宝塚市における住宅都市イメージの形成 二つの音楽コンクールとの関係性を事例に-兵庫』22年3月28日付掲載(12-16ページ)(全国の自治体が定期購読している行政雑誌であるため、科研費研究の成果を広く社会に還元することができた) ◆松本茂章「シネマのまちのつくり方」産経新聞社・ホームページ「エンタメ欄」(ウエッブ版)および産経新聞奈良版に掲載。(音楽コンクールと比較するために2020年度に取り組んだ「なら国際映画祭」(映画コンクール)の研究成果から派生した連載原稿である)①「メジャーデビューへの道 監督・村瀬大智さん」2022年1月18日掲載/②「資金調達のため香港に アソシエイトプロデューサー・吉岡フローレス亜依子さん」2022年2月15日掲載/③「修験道の『行者宿』と映画づくり 川上村の旅館女将・辻芙美子さん」2022年3月15日掲載/④「川上村に魅せられたカメラマン 撮影監督・百々武さん」2022年4月19日掲載(※産経新聞社のネットニュース原稿はその後、MSNニュース、Yahooニュース、gooニュース、ライブドアニュース、スマートニュース等のネット各社のニュース欄に転載されたことで、けた違いの多数の読者の目に触れた。科研費研究の一端を社会に還元することができた) 【上山典子】◆上山典子「ヨーゼフ・ヨハヒム国際ヴァイオリンコンクールの運営改革」『音楽表現学』音楽表現学会、第19号、2021年11月、152-153ページ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大のため、海外渡航ができなかったことが大きく響いている。副題に「国内外の比較研究」と銘打っており、国外の事例研究を重ねないと進展しないためである。 国内調査を主に担う役割の松本(研究代表)は、毎年、所属する学会の全国大会・分科会で報告を重ねたり、行政雑誌に原稿を掲載したりしてきた。しかし、海外調査を主に担う予定だった研究班メンバーは海外出張を実現できないために、資料収集等にとどまっているのが現状である。 このため、研究期間を延ばす必要性に迫られ、2022年度への延長が認められた。 しかし、感染拡大が収まる気配が見えないので、危惧している。このままでは研究成果を出せないうちに期間が終わってしまうと懸念して、国内研究に軸足を移すことを考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
進捗状況の欄で述べたように、海外渡航が難しい状況だけに、国内研究に軸足を移すために、研究計画を大幅に修正するつもりである。具体的には従来の研究班(4人)に加えて、日本アートマネジメント学会や日本文化政策学会に所属する若手・中堅の研究者4人を「研究協力者」に加えることで、国内の事例研究を推進させることを前向きに検討。4人は音楽学・アートマネジメント・自治体文化行政の研究者であり、学会発表にも積極的に取り組んできた実績を有する。コロナ禍の中で、より充実した研究を進めていく所存である。それぞれの調査が重複しないように、研究代表が調整役を果たし、バランスの取れた研究成果を得ることを目指す。とはいえ海外渡航が可能な状況になれば、国外の事例研究を実現したいと考えている。 【研究協力者】(50音順) ◆赤木舞(慶応義塾大学等非常勤講師、元昭和音楽大学専任講師、日本アートマネジメント学会関東部会委員) ◆伊志嶺絵里子(東京藝術大学等非常勤講師、日本アートマネジメント学会総務委員) ◆熊田知晃(明治大学経営学部助手、日本アートマネジメント学会と日本文化政策学会の両会員) ◆志村聖子(相愛大学音楽学部准教授、日本アートマネジメント学会九州部会長)
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Causes of Carryover |
感染拡大に伴い、海外渡航が実現できなかったので、2021年度内に研究費を使えなかったためである。2022年度に研究期間を延長することで、海外渡航を模索するほか、国内研究に軸足を移すことにした。さらに中堅・若手の研究者である4人を研究協力者に登用することで、研究を充実させることにした。
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Research Products
(7 results)