2022 Fiscal Year Research-status Report
メキシコ発見-日本人美術家たちのメキシコ体験の研究
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19K00228
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
奥村 祐子 (笹井祐子) 日本大学, 芸術学部, 教授 (70328772)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メキシコ / メキシコ美術 / メキシコ体験 / 岡本太郎 / 利根山光人 / 深沢幸雄 / 竹田鎮三郎 / 北川民次 |
Outline of Annual Research Achievements |
メキシコ、日本両国の国際的発展につれて、交流はより親密度を加え、芸術面において個人によるメキシコ体験、メキシコ発見も増加しているといえる。その中において、今回は豊田市博物館準備室 村田眞宏氏にインタビューを行った。メキシコで制作活動を行なっていたムラタキシオ氏の作品を、実際に観て感じるために、岐阜県美術館「日本からメキシコへ、メキシコから日本へ キシオ・ムラタ展」鑑賞考察した。 1.メキシコ体験、メキシコ発見を芸術面において、北川民次、竹田鎮三郎がメキシコに何を見出し、どういう表現を獲得してきたか。 2.メキシコ美術から受けた影響と現在の日本美術に及ぼしている影響について、豊田市博物館準備室 村田眞宏氏に①1996年愛知県立美術館主催の「北川民次展」において、主任学芸員であった当時の企画展示においてのエピソード②北川民次と竹田鎮三郎のかかわり③野外美術学校の教え子との交流④日本とメキシコのアートに関わる時代背景などのインタビューを行う事が出来た。 北川民次は、日本における芸術活動において、メキシコの影響が、色濃く作品に反映されたといえる。竹田鎮三郎においては、日本人でありながらメキシコに住み、メキシコ文化に魅了され、芸術活動や大学で教鞭を行なっている。北川民次の影響が大きいといえる。 3.メキシコに渡って制作活動を続けた作家ムラタキシオ氏の「日本からメキシコへ、メキシコから日本へ キシオ・ムラタ展」岐阜県美術館での作品は、メキシコで制作し続けた独自の作風は、メキシコへ渡ったからこそ見出せた表現だと感じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症における行動範囲の制限により、調査などが不十分である為。 その中で、豊田市博物館準備室 村田眞宏氏、岡本太郎美術館元学芸員 仲野泰生氏、南アルプス市美術館の館長 向山富士雄氏、竹田鎮三郎氏の4本のインタビューが取れている。
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Strategy for Future Research Activity |
メキシコ及び日本において、インタビューや調査が新型コロナウイルス感染症によって滞っていたので、今年度は前半調査を行い、後半にまとめを行う。 具体的に遅れているインタビュー及び調査については、インタビューを予定している。①深沢幸雄のプリンターでもある娘の深沢暁子氏②利根山光人の夫人の利根山彌惠子氏③メキシコ展に関わった学芸員埼玉県立近代美術館 平野到氏④吉田穂高の娘である吉田亜世美氏⑤北川民次の夫人の北川鉄野氏。 メキシコの渡航が可能であれば、①北川民次野外学校についてのタスコでの調査。②Teresa Favela (テレサ・ファベラ)、Laura Gonzlez Matute(ラウラ・ゴンザレス・マトゥテ)研究者にインタビューを行い情報交換を行う。 まとめに印刷物の発行を行う予定。
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Causes of Carryover |
メキシコ及び日本において、インタビューや調査が新型コロナウイルス感染症によって滞っていたので、今年度は前半調査を行い、後半にまとめを行う。具体的に遅れているインタビュー及び調査については、インタビューを予定している。①深沢幸雄のプリンターでもある娘の深沢暁子氏②利根山光人の夫人の利根山彌惠子氏③メキシコ展に関わった学芸員埼玉県立近代美術館 平野到氏④吉田穂高の娘である吉田亜世美氏⑤北川民次の夫人の北川鉄野氏。 メキシコの渡航が可能であれば、①北川民次野外学校についてのタスコでの調査。②Teresa Favela(テレサ・ファベラ)、Laura Gonzlez Matute(ラウラ・ゴンザレス・マトゥテ)研究者にインタビューを行い情報交換を行う。 まとめに①メキシコと日本の融合が開く世界②メキシコから得たものメキシコに与えたもの北川民次にとってのメキシコ③メキシコと日本の融和、反発、対話から生まれるもの④美術意識の改革、社会性ある美術を求めての奮戦⑤風土が生む美、風土に根付く美、社会に問いかける美⑥北川民次の遺した遺志(美術観、美術教育、風土性、社会性、そしてメキシコ発見)⑦メキシコの地理・風土・歴史・神話・遺跡⑧メキシコの独自性や日本の芸術家、美術家をとらえたものは何かを印刷物で発行する予定。
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