2020 Fiscal Year Research-status Report
Study of Yiddish art and culture of Eastern Europe in Modernism
Project/Area Number |
19K00234
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Research Institution | Kyoto University of the Arts |
Principal Investigator |
樋上 千寿 京都芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (30608740)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 東欧ユダヤ教 / イディッシュ / ハスカラ / クレズマー音楽 / シュテットル |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年初頭から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、7~8月に予定していた、ドイツ・ヴァイマールで開催のイディッシュ音楽に関する国際的なワークショップYiddish Summer Weimarへの参加を取りやめた。そのため、イディッシュ音楽文化に関する最新情報の収集と研究者らとの情報交換は進められなかった。またイディッシュ音楽の第一人者であるスティーブン・グリーンマンSteven Greenman氏(ヴァイオリン奏者、作曲家)を米国より招聘し、東欧ユダヤ音楽ワークショップと演奏会を東京両国シアターカイにて2月に開催する予定であったが、これもコロナ禍のため次年度へ延期とした。所属機関において国内および海外出張は原則禁止の措置となったため、国内外研究者との綿密な情報交換は著しく滞った。本年度は文献収集とネットを介した情報交換に留まり、科研費による研究活動は実質的に停滞してしまった。主として、在宅で可能なイディッシュ音楽に関する文献資料の読み込みを進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前述の通り、コロナ禍による予定変更の影響で、実質のある情報交換が滞ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のところ、在住の京都府は緊急事態宣言下でもあり、所属機関では国内海外ともに出張を禁じている。そのため、昨年度に参加を見送った、Yiddish Summer Weimar(ドイツ、ヴァイマール、7月中旬~約2週間)への参加は見通せないため海外在住の研究者らとは今後もしばらくの間ネットを利用した情報交換を進める。またスティーブン・グリーンマンSteven Greenman氏の招聘とワークショップおよび演奏会開催については現在のところ、令和4年1月に実施の方向である。しかしコロナ禍の終息が見られない場合、再度延期とする可能性も否定できない。 緊急事態宣言が解除され、所属機関からの出張許可が下りた場合、国内研究者らとの情報交換の場である定例研究会を再開させたい。また条件が許せば、研究成果を一般市民と共有する演奏会を東京および京都にて実施する。 コロナ禍の情勢に関わらず、引き続き文献資料と視聴覚資料を収集し、その読み込みと分析を進める。また視聴覚メディアを活用した成果発表用資料の作成を進め、順次動画サイト等で公開する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により国内外出張と海外招聘者1名の招聘を取りやめ、さらに研究発表のためのワークショップおよび演奏会の開催を見送ったため、物品費以外の経費の支出がなかった。それらの経費を次年度に延期した事業へ繰り越す。前述の通り、令和4年1月に海外から演奏家を1名招聘し、ワークショップと演奏会を開催する経費(旅費、人件費、会場費など)に充当する。そのほか、前年度に実施できなかった定例研究会のための出張旅費、会場費等に支出する。
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