2020 Fiscal Year Research-status Report
多分野における創作教育の指導法の比較と改善に向けた基礎的研究
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19K00236
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
岡本 悦子 就実大学, 人文科学部, 教授 (90248261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅利 尚民 就実大学, 人文科学部, 准教授 (20804818)
中西 裕 就実大学, 人文科学部, 教授 (30413537)
小林 敦子 就実大学, 人文科学部, 准教授 (70422912)
加藤 美奈子 就実短期大学, 生活実践科学科, 教授 (80435338)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 創作教育 / カリキュラム / 多分野 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、大学においては文芸・舞踊・美術・音楽・メディア表現など様々な分野における「創作」の教育が行われている。日本では「生きる力」を備えた、感受性と創造性豊かな人材の育成が重視されて久しいが、創作教育は、課題と解決策を自らみつけていく学習であることから、その実現に大きく資することが期待できる。ところが、多くの場合そのカリキュラムは分野ごとの検討・作成に留まる傾向にあり、分野を横断した学際的な研究は行われていない現状にある。本研究では、多分野の創作教育についてその目的と方法の実際を横断的に調査し、創作教育のカリキュラム開発のための基礎資料を整備するとともに、創作教育に共通の要素を明らかにして、多分野で利用可能な指導法・評価の標準化されたカリキュラムを考案することを目的としている。 本年度は2年目として、国内での創作教育の事例を十分に収集した上で海外の事例も視野に入れ、本格的なカリキュラムの構築を図る予定であったが、昨年度からの新型コロナウィルスの世界的拡大により研究交流に大きな制限が発生したため、出張調査ではなく本年度は文献・データベースによる研究調査を行い、数回の研究会で各分野の歴史と現状を共有しカリキュラムの原案を構想した。 その上で昨年度末新型コロナウィルスの影響で中止した外部講師を招いてのシンポジウムを公開のオンライン形式で実現した。シンポジウムでの議論を元に複数の論稿の発表もすすめてきたが、従来の研究方法が有効とならない社会情勢をふまえ研究計画を見直し、新しい調査・成果発表の方法を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度の研究の総括として予定していたシンポジウムは、今年度実践することができたが、新型コロナウィルスの感染拡大の長期化により、当初予定していた学外の創作教育活動の実践例について訪問見学することが叶わず、事例収集・研究交流の両面で大きく遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの感染拡大の状況は今年度も続くと想定されるが、国内外でオンライン形式での教育・学術交流も浸透してきている現状をふまえ、オンラインでの調査・研究交流・成果報告のあり方を模索しながらすすめる。研究計画の段階では予期できない社会状況となったため、研究期間の延長も視野に入れる。
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Causes of Carryover |
今年度は新型コロナウィルスの流行により、大きく研究活動が制限され、当初予定していた研究出張・対面での研究交流がほとんど実現できず、大きく計画を練り直すこととなった。
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