2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K00273
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
浜野 志保 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (90550666)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ダウジング / ドイツ / 境界科学 / 大衆科学 / 代替医療 / 放射線 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、19-20世紀のドイツにおけるダウジングの流行について、当時の関連団体の機関誌などの一次資料の調査に基づき、境界科学(Grenzwissenschaft/fringe science)文化史の観点から分析を行うものである。2021年度には、2019年度にライプツィヒ(Deutsche Nationalbibliothek)およびベルリン(Staatsbibliothek zu Berlin)で実施した一次資料調査の成果を「戦間期ドイツにおけるダウジングの実践」としてまとめ、日本科学史学会2021年度年会(2021年5月22日開催、オンライン)にて口頭発表をおこなった。この口頭発表では、1913年にドイツで設立された 国際ダウジングロッド研究者協会(Internationalen Vereins der Wuenschelrutenforscher)の機関誌Zeitschrift fuer Wuenschelrutenforschungに掲載された記事から、当時のドイツでダウジングの組織が、どのようなガイドライン(Richtlinien)に基づいて実践や研究を行っており、毎年開催されていた年次大会のプログラムはどのようなものだったのかについて、具体的な実像を明らかにした。この口頭発表の内容は、2023年以降に刊行予定の著書の一章に充てる予定である。 尚、2021年夏にはドイツでの資料調査を実施する計画だったが、2020年度に続いて、新型コロナウイルス流行のためドイツに渡航することができず、計画を実現することができなかった。そのため、2021年度の予算は使用せず、研究計画の1年延長を申請し、許可された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度に続いて、新型コロナウイルスの流行により、ドイツでの資料調査を実施できなかった。本研究計画は一次資料の調査を前提とするものであるため、2年間にわたって資料調査が実施できなかったことにより、進捗が大幅に遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの流行により、2020年度および2021年度にはドイツでの資料調査を実施することができなかった。2022年度にはドイツでの資料調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの流行により、ドイツでの一次資料調査を実施することができなかったため、次年度使用が生じた。次年度使用計画として、ドイツでの資料調査に使用する。
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Research Products
(1 results)