2021 Fiscal Year Research-status Report
儀礼における歌掛けの機能的研究―日中間の比較を通して―
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19K00336
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
牛 承彪 関西外国語大学, 英語国際学部, 教授 (20460842)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 比較研究 / 歌謡 / 歌掛け / 儀礼 / トン族 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナウイルスの影響により、海外の実地調査ができない状況が続く中、2011年から2019年までの実地調査で獲得した映像・音声資料の文字整理へと方向転換した。すでに完成したのは以下のものがある。 (1)黎平県岩洞鎮岩洞村・洪州鎮平架村・双江鎮黄崗村における「琵琶歌」の文字起こし作業。(2)岩洞鎮竹坪村・茅貢鎮地捫村における「祭薩歌」の文字起こし。(3)岩洞鎮岩洞村と岑卜村・貫洞鎮独洞村における「らん路歌」の文字起こし(4)岩洞鎮竹坪村における「酒歌」の文字起こし。 研究成果を公開するために学会や研究会で口頭発表(計3回)、及びまとめの作業を行った(現時点で10万字を完成)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルスの影響により、実地調査の映像・音声の文字整理へと研究計画の調整を行った。今年度において作業は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)実地調査で得た映像・音声資料の文字整理作業を継続する。 (2)公開出版に向けてまとめの作業を継続する。 (3)今後の情勢を見守りながら、可能な限り現地調査を再開する。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で、調査対象である民俗行事が中止、及び出入国の制限により、本来計画していた海外・国内の実地調査は不可能となった。したがって現時点において、以下の項目に費用が必要となる。 (1)研究成果の文字整理を継続するため(主としてトン語の文字起こしと漢語訳の作業)、協力者に支払う謝金。(2)研究に必要な図書や消耗品などの費用。(3)実地調査の再開が可能な場合の関係費用。(4)『調査研究報告書』の製本にかかる費用。
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