2020 Fiscal Year Research-status Report
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19K00423
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
出口 菜摘 京都府立大学, 文学部, 教授 (80516138)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | T. S. エリオット / マーガレット・アトウッド / 戦間期 / モダニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1プリントカルチャー(メディア戦略)、2第一次世界大戦の勃発と大戦間期、3イギリスからアメリカへの覇権の移動、という3点から、モダニズム文学の形成とモダニ ズム文学の概念を再検討・再構築することを目的としている。 本研究が提示する視座において、これまで個別に発展したと思われてきたモダニズム文学 史とメディア史、地政的変動を接続することとなり、新しいモダニズムの相貌を提供する普 及効果の高い研究となると考えている。T. S. Eliotがの作品・評論、文芸活動を中心に分析をすることで、モダニズム文学が形成されるプロセスを明らかにする。上記のテーマのもと、「第一次世界大戦と大戦間期」における言語のありかたを調査するために、本年度はイギリス大図書館における在外研究を予定したが、新型コロナウィルス拡大のため変更が生じた。。 しかしながら、本研究テーマのひとつである「プリントカルチャー(メディア戦略)」については、論文「円環の変容ーMargaret AtwoodのThe Circle GameとT. S. Eliot」『カナダ文学研究』(28) を発表し、カナダにおけるエリオットの受容についてまとまた。また、「戦間期」については、論文"Wilfred Owen's Poetics of Pity: Evocation of Emotion through Uncanny Rhyme "京都府立大学学術報告書として発表し、戦争詩人とモダニスト詩人の影響関係について明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大のために、当初予定していた在外研究と国際学会の参加に変更が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの感染状況を注視しながら、オンラインを利用した国際学会への参加や資料収集を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大のため当初予定していた在外研究と国際学会の参加に変更が生じたため。
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Research Products
(2 results)