2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K00423
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
出口 菜摘 京都府立大学, 文学部, 教授 (80516138)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プリントカルチャー / モダニズム詩 / T. S. エリオット / クライテリオン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はコロナ禍のため、在外研究の資料調査を実施することができなかった。 『荒地』出版100周年記念論集に寄稿する論文「冷戦下に広がる荒地 プリントカルチャーと詩人の役割」の執筆を行なった。これは、第二次世界大戦後から冷戦にかけて、詩人エリオットがはたした役割について、大西洋と太平洋を跨いではりめぐらされたプリントカルチャーから考察したものである。第一次世界大戦の荒廃したヨーロッパの精神土壌を描いたとされる『荒地』の世界は、第二次世界大戦が集結した1945年から緩やかに、新たな政治的色彩を帯びたことを、日本での『荒地』受容と、同作品をめぐる言説から明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため
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Strategy for Future Research Activity |
『荒地』出版100周年記念論集に寄稿する「冷戦下に広がる荒地 プリントカルチャーと詩人の役割」の執筆にあたり、浮上した課題について調査を進める。具体的には、アメリカの『タイム』と『ライフ』におけるエリオットの像と、文芸誌を通じて輸入される日本でのエリオット受容状況。
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Causes of Carryover |
今年度の在外研究の取りやめと、次年度の実施
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Research Products
(2 results)