2023 Fiscal Year Annual Research Report
Representation of Modernist Writers in Postmodern Biofiction
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19K00433
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| Research Institution | Aichi Gakuin University |
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Principal Investigator |
星 久美子 愛知学院大学, 文学部, 教授 (20572142)
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2019-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | バイオフィクション / バイオグラフィー / メタバイオグラフィー / モダニズム / ポストモダニズム / ライフ・ライティング |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2014年度(平成26年度)から科学研究費の助成を受けて始められた「メタバイオグラフィー」とはなにかという学術的「問い」を探求する一連の研究の集大成を目指すものである。一連の研究の全体像は以下の通りである。1. 伝統的なバイオグラフィーの系譜、2. 「メタバイオグラフィー」誕生前夜、3. 「メタバイオグラフィー」誕生、4. ポストモダンの「メタバイオグラフィー」:「伝記を書いていく過程を明らかにする伝記」、5. 「メタバイオグラフィー」から「メタバイオグラフィカル・フィクション」へ、6. 「バイオフィクション」とはなにか、7. 「バイオフィクション」におけるモダニストの表象、8. もうひとつの「メタバイオグラフィー」:「伝記についての伝記」
本研究の成果は、単著（英語）として出版する予定であり、2022年度(令和4年度)にCambridge Scholars Publishingにプロポーザルを提出、受理されている。2023年度(令和5年度)は、入稿に向けての準備を進めた。同時に、上記5~7に関する研究を行った。具体的には、1993年に出版されたD・H・ロレンスを伝記対象とするヘレン・ダンモア(Helen Dunmore)の『暗黒のゼナー』(Zennor in Darkness)において、ロレンスの伝記的事実がどのように利用されているか、事実とフィクションがどのように融合しているかを考察した。また、1889年に出版されたオスカー・ワイルド(Oscar Wilde)の「W・H氏の肖像」(‘The Portrait of Mr. W. H.’)を初期の「バイオフィクション」とみなし、その特徴や後世に与えた影響に関する研究を行った。
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