2019 Fiscal Year Research-status Report
Encounter with Memory in World Literature: Blending of Angrophone and Asian Literatures
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19K00434
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
臼井 雅美 同志社大学, 文学部, 教授 (00223537)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 世界文学 / 英語圏文学 / アジア圏文学 / グローバリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年後は、World Literatureの作品と参考文献のリサーチと国際学会における口頭発表が中心であった。その中で、イギリスの大英図書館、ナショナル・ポエトリー・ライブラリー、ランカスター大学図書館、マンチェスター大学図書館、オックスフォード大学図書館、ケンブリッジ大学図書館においてルース・オゼキ、ジュンパ・ラヒリ、モーシン・ハミッド、ヴィエット・タン・ウェンなど21世紀の英語圏文学の作品と参考文献のリサーチを行い、ロンドン、マンチェスター、グラスゴー、エディンバラ、オックスフォードで開催された文学フェスティバルや朗読会において、現代イギリスを代表する作家カズオ・イシグロ、ベン・オグリ、サルマン・ルシュディ、マリオ・ブラックマン、モニカ・アリ、エリフ・シャファックなど、とキャロル・アン・ダフィ、ジャッキー・ケイ、イムティアズ・ダルカール、ダルジット・ナーグラ、ベンジャミン・ゼファナイア、レム・シサイなど詩人のレクチャーと朗読を聴く機会を得たり、ベンジャミン・ゼファナイアとはインタビューをする機会を持った。また、ケンブリッジ大学ではモーシン・ハミッドに関して、オランダのライデン大学ではヴィエット・タン・ウェンに関して、ポルトガルのリスボンでは現代文学におけるマカオと長崎のダークツーリズムに関して、オックスフォード大学ではジュンパ・ラヒリとハン・ガンに関して、そしてロンドン大学ではジャッキー・ケイとレム・シサイに関する論文を口頭発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
英語圏文学においては、現在イギリス、アメリカ、ヨーロッパにおいて活躍する小説家の作品に関して論文をまとめることができた。アジア圏文学に関しては、現在イギリス、アメリカ、ヨーロッパにおいて活躍する小説家の作品を中心に論文をまとめることができた。その多くを国際学会において口頭発表し、それを書き直して収録した著書『記憶と対峙するWorld Literature』の草稿が完成して、今年度中に英宝社から出版する予定である。さらに、21世紀現在イギリスにおいて多民族社会を構築する上で活躍している現代イギリス詩人に関する著書を現在執筆中で、今年度中に出版予定である。また、それらの研究において派生した著書『不思議の国のロンドン』を出版予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、イギリスの大英図書館、ナショナル・ポエトリー・ライブラリー、およびオックスフォード大学図書館においてリサーチを行い、昨年度から今年度にかけて出版されたアフリカ、アメリカ、カナダ、イギリスを基盤とする作家の作品のリサーチと論文作成に取り掛かることにより、昨年度からの連続性を構築する。本年度出版予定の著作に引き続き、単著のかたちで研究成果を残す予定である。
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Research Products
(8 results)