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2021 Fiscal Year Research-status Report

差異の受容-ニュージーランド文学から見たキリスト教とマオリ宗教の弁証法的融合-

Research Project

Project/Area Number 19K00438
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

澤田 真一  弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (30250624)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsニュージーランド文学 / マオリ文学 / キリスト教 / マオリ宗教
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、研究初年度にニュージーランドに赴いて行った資料収集及び研究で諸事情により明らかにできなかった欠落部分を補うために、再度海外で調査を行うことを計画していた。しかしながらコロナ禍の中でニュージーランド政府は感染拡大防止のため外国人の入国を一切許可しなかったため、望んでいた入国はかなわなかった。そのため研究期間の延長を申し出て、その認可を得ることができた。
本年度は、初年度にニュージーランドで収集した限られた資料、データを利用した研究を国内で行った。論文の執筆の完成は次年度に回すこととしたが、今までの科研費による研究を通じて得た研究成果を用いて、『オセアニア文化事典』(丸善出版)のために執筆依頼を受けていたニュージーランド文学部分(特にマオリ文学)についての原稿を仕上げて提出した。『オセアニア文化事典』の出版は2023年中の予定である。
現時点では、マオリ文学についての研究はおおむね完了しており、ニュージーランドの白人作家たちが、いかなる理由から、いかなる方法で、どの程度までマオリの宗教や価値観を自分たちの作品内に取り込み、キリスト教西洋の価値観との有機的な融合に成功しているかについての研究を主に行っている。その中でも特に、実生活においてもマオリ的な価値観を実践し、社会のアウトサイダーたちを無条件で受け入れるコミューンを作った、カトリックの詩人ジェームズ・ケア・バクスターの研究に力を入れている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は、研究の初年度にニュージーランドで行った資料およびデータの収集、さらに現地での研究機関を利用しての研究で、時間的な事情により十分に行うことができなかった研究の欠落部分を補い、完成させるために、再度ニュージーランドで調査と研究を行うことを計画していた。
しかしながら新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中でニュージーランド政府は国内における感染拡大防止のため外国人の入国を一切許可しなかったため、予定していた入国がかなわなくなり、そのため研究が当初の計画よりも遅れてしまった。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大というパンデミックの中、ニュージーランドに入国できず、研究に遅れが出たが、2022年5月よりニュージーランド政府は外国人の国内受け入れを認めるという声明を出した。そのため状況がこのまま変わらなければ、2022年の夏季休暇期間中を利用して、ニュージーランドでの最終的な調査・研究を行い、論文の執筆を完成させる予定である。

Causes of Carryover

当初計画していた海外調査が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中で不可能となったため、旅費部分の予算の執行ができず、このような結果となった。2022年5月より、ニュージーランド政府は外国人の入国を認めるという声明を出しているため、2022年中にニュージーランドに入国し、最終的な調査・研究を行い論文を完成させる予定である。

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Published: 2022-12-28  

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