2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K00507
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
坂本 貴志 立教大学, 文学部, 教授 (10314783)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 世界知 / 驚異の部屋 / クアドラトゥーラ / レーオポルト一世 / 高山右近劇 / ドイツ劇場 / 自然史 |
Outline of Annual Research Achievements |
自然史は、時空間という認識の形式によって得られる「世界知」の集積からなる、との理論を16世紀から19世紀にかけてのヨーロッパの文化事象を対象として検証した。対象となったのは、「驚異の部屋」、クアドラトゥーラ、ドイツ語圏の劇場および演劇、レーオポルト一世の祝祭である。とりわけ祝祭に関しては、高山右近劇の概要を明らかにすることができた。また、劇場文化としては、「ドイツ劇場Nationaltheater」におけるドイツ語の使用が、従来の研究とは異なり、少なくとも第二回目の試みであることが認識された。本研究テーマの成果を最終年度に著書によって公開するための準備を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度も研究成果の一部を出版物で公開することができ、またさらに全面的に公開するための準備が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
「世界知」の理論に基づいて、ルネサンスからロマン主義までに至るドイツ語圏文化の歴史的展開の概略を明らかにする。
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Causes of Carryover |
世界的疫病により、海外研究拠点における文献収集が行えなかったため、次年度へ使用額を残さざるを得なかった。最終年度に海外研究旅費および書籍の購入により消化する。
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