2022 Fiscal Year Research-status Report
Comparative study of three early Hindi dialects and literature
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19K00519
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長崎 広子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (70362738)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヒンディー文学 / アワディー / ブラジ・バーシャー / ラージャスターニー / ヒンディー語 |
Outline of Annual Research Achievements |
7月に国際学会The 14th International Conference on Early Modern Literatures of North India (ICEMLNI)を本務校である大阪大学で開催した。またその学会で、Another Surdasと題して口頭発表した。学会終了後は発表原稿をもとに論文を著した。また、学会のProceedingsの編集を担当することになり、Monika Horstmann(ハイデルベルク大学)とHeidi Pauwels(ワシントン大学)とKiyokazu Okita(上智大学)と共同で編集作業を進めており、ドイツのHASPから出版の内諾を得ている。 本研究でRajasthani文学を担当するAleksandra Turek博士とsadhukkari bhashaを担当するJaroslav Strnad博士が同上学会に口頭発表するために来日した。その際にテキスト作成と統一フォーマットの確認作業を行った。テキスト作成では、古ヒンディーの東部方言(Avadhi)文学を長崎が担当し、ラージャスターニー文学をTurek、Sadhukkari語文学(Kabir)をStrnadが担当することとし、3名でサンプルテキストとその英訳とそれぞれの文法を書き、語彙集の作成を進めて出版をすることを最終決定した。Zoom会議を定期的に開催して、作業内容の確認を行った。これらを英文チェックのうえ編集し、出版までの作業が残っている。 インドのベナレスにあるNagari文字普及協会で写本を調査し、研究内容に関連する写本を閲覧した。 ヒンディー文学に描かれた伝統的価値観ついて北京大学で招待講演を行い、ベナレス・ヒンドゥー大学では16世紀のトゥルシーダースとその聖者伝について招待講演を行った。その他に古ヒンディー文学とその韻律的特徴について論文を執筆し、学術誌に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は海外の研究者との共同研究で、新型コロナウイルスの蔓延の影響で、海外の研究者と直接会うことができなくなり、その間の共同作業に遅れがでた。なお、今年度は国際学会に参加するために来日したTurek博士とStrnad博士と詳細な打ち合わせを行い、統一した形式でテキスト作成の作業を進め、最終目的であったテキスト作成作業の8割ほどが完成している。出版までには、英文チェックと編集作業が残っているため、もう1年期間延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
古ヒンディーの方言(アワディー、ブラジ・バーシャー、ラージャスターニー)のサンプル・テキストを選択し、英訳、文学的解釈の説明を加え、語彙集とテキストを作成作業は8割ほどが完成しているが、残りの作業を完成させて、ネイティブによる英文チェックと編集作業を行ったうえで、大学のレポジトリで出版公開する。 このテキストの有用性を確認するために、古ヒンディー文学の研究会でセッションを開き、そのテキストを使って講読する。そこでの議論や反応をもとに最終確認したうえで、出版公開する。 本研究に関する成果を学会や論文で公開する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延の影響が続き、海外の研究者との共同研究に遅れが生じた。次年度使用額は、研究成果としての古ヒンディー語のテキストの出版費用と、最後にワークショップまたは研究会で成果の発表を計画しており、そのための旅費に使用する。
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