2021 Fiscal Year Research-status Report
Clarifying Processes of Language Change by Integrating and Comparing Dialectal Distributions
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19K00555
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
福嶋 秩子 新潟県立大学, その他, 副理事長 (80189935)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 言語地理学 / 言語地図 / アジア言語地図 / 太陽の方言 / キョウダイ名 |
Outline of Annual Research Achievements |
『Linguistic Atlas of Asia (アジア言語地図)』が出版された。Sun in Asiaを分担執筆した。関連して、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の雑誌 Field Plus 26号に「アジア言語地図の「太陽」と日本語方言学」と題する記事を寄稿した。アジア言語地図の「太陽」の項目の分析の成果の紹介とともに、日本国語大辞典第二版所収の方言データを地図化し「太陽」の方言の分布と変化について考察した。また、フィールドとしての奄美を紹介した。 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究「アジア・アフリカ地理言語学研究」の次年度テーマである「キョウダイ名」についての研究をはじめ、「日本語における「キョウダイ名」」を『地理言語学研究』1に執筆した。日本語におけるキョウダイ名については、さらにデータを集めて研究を継続し、一部を研究会で発表した。また、『地理言語学研究』1に「地理言語学関連の国際ジャーナル紹介」も寄稿した。 過去の方言調査資料の保存に向けて、1979・1980年の出雲西南部言語調査資料の整理を始め、関連出版物のPDF化、原調査票のデータ整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍のため、予定していた二つの国際会議はさらに延期となった。研究を継続し、発表の申込を行った。新たな項目キョウダイ名についての研究を始めた。
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Strategy for Future Research Activity |
日本語のキョウダイ名についての研究を継続するとともに、アジア・アフリカの他言語のキョウダイ名のデータを総覧して分布を概観し解説を試みたい。
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Causes of Carryover |
出席予定であった国際会議が二つとも延期になり、国内で行われる学会もすべてオンラインとなったことから、外国旅費・国内旅費ともに全く使用しなかった。また、研究に必要な書籍の購入費や学会のオンライン参加費などを支出したが、研究費の残額が多額に上るため、補助事業の延長を希望した。22年度も同様の支出になることが予想される。
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Research Products
(5 results)