2022 Fiscal Year Research-status Report
Clarifying Processes of Language Change by Integrating and Comparing Dialectal Distributions
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19K00555
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
福嶋 秩子 新潟県立大学, その他, 副理事長 (80189935)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 言語地理学 / 言語地図 / アジア・アフリカ言語地図 / キョウダイ名の体系 / 裂き織りの名称と指示物 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同利用・共同研究課題「アジア・アフリカ地理言語学研究」に参加し、研究会において「キョウダイ名の体系」のコーディネーターとして理論的枠組みと記号の提案を行い、Japonicにおける分布、そして、アジア・アフリカ諸言語における分布の概観について発表を行った。「Theoretical Framework for Systems of 'Sibling' Terms」・「Systems of Sibling Terms in Japonic」・「Overview of the Systems of 'Sibling' Terms」「日本語における「兄弟姉妹」を表す総称の分布」を『地理言語学研究』2に執筆した。 国立国語研究所の大西拓一郎教授がリーダーの言語資源の空間接続プロジェクトに参加し、研究会に出席するとともに、公開研究会で「裂き織り・サックリの分布図を読む」(次項参照)という題目で発表した。 裂き織りの名称と指示物について、方言辞典や民俗資料を基に地図化を行い、分布の生成過程について考察した。「サックリの分布図を読む」新潟県生活文化研究会2022年次大会発表・「裂き織り・サックリの分布図を読む」言語資源の空間接続プロジェクト公開発表会発表(再掲)・「サックリの分布図を読む」『新潟の生活文化』29 論文掲載 瀬戸内海言語図巻(LAS)科研の2022年度9月会合において、「『意味のある方言分布』を探し求めて」と題し講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「キョウダイ名の体系」についての研究を継続し、研究会で発表した。「裂き織り」についての研究を始め、二度の研究発表と論文執筆を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
アジア・アフリカ諸言語におけるキョウダイ名の体系の分布のまとめを継続する。裂き織りの名称と指示物の分布について考察を続け、論文を執筆する。 過去の方言資料のデータ化を継続する。
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Causes of Carryover |
2022年度は外国旅費を使用しなかった。2023年度は国際会議に出席予定のため、外国旅費を支出予定である。
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Research Products
(9 results)