2023 Fiscal Year Annual Research Report
A sociolinguistic study of the Dagur language in the Moridaba area, Inner Mongolia Autonomous Region of China
Project/Area Number |
19K00608
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
包 聯群 大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉人 徳司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ダグル語 / 危機言語 / 言語接触 / 言語変異 / 言語シフト / 混合言語 / コードスイッチング / 言語継承 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中国内モンゴル自治区モリンダワダグル族自治旗におけるダグル語を対象とし、社会言語学の視点から、その実態を明らかにすることを目的とした。2019年9月に中国のモリンダワダグル族自治旗に赴き、現地調査を行い、ダグル語の語彙、文法と物語などのデータを収集し分析を行った。その結果、言語接触と言語変異及び言語使用の実態をある程度まで解明できた。さらにダグル人居住地の言語景観のデータを収集し解析を行い、まとめた。また、国際学会にて発表を行い、論文も数本刊行した。コロナ禍によって、やむを得ず、研究期間を延長することに至った。しかし、20年度から22年度までに現地調査はできなかったものの、現地の協力者に依頼をし、物語などのデータを採集できた。また、日中国際ワークショップ「現代中国における言語政策と言語継承」(Japan-China International Workshop : Language Policy and Language Inheritance in Modern China 第8-11回)を基盤B(代表者 包)とハイブリットにて共催し、オンラインを通して研究成果の発信を行うことができた。会議論文集『現代中国における言語政策と言語継承』(第5-7巻)も発行できた。 2023年度において、代表者は収集したデータなどのまとめを行い、(無文字言語)ダグル語を含む論文の作成(包・井上2024)につとめた。ダグル語のバイリンガル動詞を含むデータのまとめなども行った。20年度以降、現地調査を実施することができなかったものの、2023年度に分担者はダグル語に関する調査を実施し、データの収集や整理及び分析などを行った。また、今年の夏季に行われる国際学会にて、一部の成果を発表する予定である。
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