2021 Fiscal Year Research-status Report
A study on the syntactic structure of the middle field and related grammatical phenomena
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19K00666
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
福田 稔 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (00228917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩一郎 名桜大学, 国際学部, 教授 (50279064)
古川 武史 福岡工業大学, その他部局等, 教授 (80238667)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中間領域 / カートグラフフィー / 左周辺部 / 節構造 / 名詞句構造 / 焦点 |
Outline of Annual Research Achievements |
中間領域に関する具体的な研究テーマとして、「1. 論理的問題」「2. 英語の分析」「3. 日本語の分析」「4. DP の中間領域」の4つのテーマを挙げて、偏りのない研究を進める予定であったが、令和3年度(2021年度)も新型コロナ感染流行のために研究活動が制限されたので、申請時の研究計画通りには実施することができない事項があった。本年度の研究活動は以下のとおりであった。まず、申請時の研究計画では、令和3年度は、「1. 研究会開催」と「2. 研究成果の公表」の2つを柱としていた。研究会については、予定では、概ね4ヶ月間隔で福岡市と宮崎市で 合計3回の開催という計画だった。しかし、新型コロナ感染流行のために交通移動が制限されたので、ZOOMを利用して、インターネットを通した会議形式で合計5回の研究会(令和3年8月と11月、令和4年1月に2回と2月)を開催することができた。また、研究成果の公表については、予定では、国内での学会発表、シンポジウムやワークショップの開催を目指すという計画だった。結果的に、令和3年度中に開催はできなかったが、次年度の令和4年度に国内の学会でシンポジウムを開催することで準備を進めており、学会担当から内諾を得て、見通しを得ることができた。海外での学会発表についても、引き続き検討を行っている。論文の公表に関しては、次の論文を執筆公表した。代表者・福田稔:「A Syntactic Analysis of the Lexical, Pragmatic, and Semantic Properties of "Clausal" Nominal Expressions in Colloquial Japanese」。分担者・中村浩一郎:『統語論と言語学諸分野とのインターフェイス』執筆と編集、開拓社。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由:自己評価を(3)とした理由として、次の2つがある。
[1]本研究課題における、令和3年度(2021年度)の研究計画には、「1. 研究会開催」と「2. 研究成果の公表」の2つの活動がある。上記の「研究実績の概要」に記したように、研究会開催については、新型コロナ禍にあるものの、ネット会議システムZOOMを利用して研究計画に従って進めることができた。しかしながら、国内での学会発表、シンポジウムやワークショップの開催を目指すという計画は、令和3年度中には実施できなかった。
[2]申請書類の「8. 研究の概要」では、中間領域に関する具体的な研究テーマとして、「1. 論理的問題」「2. 英語の分析」「3. 日本語の分析」「4. DP の中間領域」の4つを挙げて、これらに取り組むと述べた。本課題研究の初年度(平成31年度(2019年度))と2年目の令和2年度(2020年度)で、4つの研究テーマ全般をカバーしたが、3年目の令和3年度は、さらに進展させる方向で計画をしていた。しかし、日本語の分析に集中してしまい、偏りがあった。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時における令和4年度(2024年度)の研究計画は、「1. 研究会開催」(概ね 4ヶ月間隔で研究会を開催する)と、「2. 研究成果の公表」(各テーマの成果を総括しながら、海外学会での研究発表を目指す)の2つであった。令和4年度中に新型コロナ感染流行が終息すると期待できないので、インターネットを活用しながら研究活動を継続することになる。
具体的には、「1. 研究会 開催」については、令和3年度と同様にインターネットを活用した会議形式で研究会を開催する予定である。研究活動を加速化するため、開催回数を増やしたい。また、「2. 研究成果の公表」については、国内の学会でのシンポジウム開催・参加を実現させ、海外での学会発表を目指したい。最終年度であることから、中間領域に関する具体的な4つの研究 テーマ(1. 論理的問題、2. 英語の分析、3. 日本語の分析、4. DPの中間領域)を、偏りのないよう配慮しながら、さらに進展させ、総括する方向で研究活動を行いたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナの感染流行のために研究活動のための旅費が使えなかったことが、主な理由である。可能な限り、研究計画に従って研究活動のために旅費を使用したい。また、引き続き、研究活動に必要な図書などの備品を揃えたい。なお、研究の質を高めるために専門家の助言を得るなどの取り組みを行う予定である。
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Remarks |
ホームページの掲載が思う通りに行かない場合があるので、対応策を検討している。
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