2022 Fiscal Year Research-status Report
A study on the syntactic structure of the middle field and related grammatical phenomena
Project/Area Number |
19K00666
|
Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
福田 稔 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (00228917)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50279064)
古川 武史 福岡工業大学, その他部局等, 教授 (80238667)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 中間領域 / カートグラフフィー / 左周辺部 / 統語構造 / 終助詞 / 格助詞脱落 / 焦点 / インターフェイス |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染流行のために滞っていた研究活動の遅れを取り戻すために、令和4年度(2022年度)は、令和3年度(2021年度)に計画していた研究活動を実施した。具体手には、以下の通りである。
[1]研究会開催:ZOOMを利用して、研究会をネット会議方式で合計6回開催した(8月6日、9月22日、10月1日、10月8日、10月15日、10月20日)。[2]研究成果の公表:10月22日に、西南学院大学(福岡市)で開催された日本英文学会九州支部第75回大会において、シンポジウム「統語論と言語学関連分野とのインターフェイス」を企画運営し、研究発表を行なった。口頭発表は、福田稔(代表者)と古川武史(分担者)による「統語構造と意味解釈のインターフェイス--多重主語構文を巡って--」、中村浩一郎(分担者)による司会と口頭発表「統語論と言語学関連分野とのインターフェイス」。 また、次の論文を執筆公表した。(1)福田稔(代表者)、古川武史(分担者)「日本語の終助詞と格助詞脱落について」共著、『宮崎公立大学人文学部紀要』第30巻。(2)福田稔(代表者)、古川武史(分担者)「統語構造と意味解釈のインターフェイス--多重主語構文を巡って--」共著、日本英文学会九州支部第75回大会Proceedings。(3)中村浩一郎(分担者)「Issues of the Rigid Word Order Restrictions among Topic Elements--Interface between Cartography and Information Structure--」単著、日本英文学会九州支部第75回大会Proceedings。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己評価を(2)とした理由として、次の2つがある。
[1] 本研究課題における、令和4年度(2022年度)の研究計画には、「1. 研究会開催」と「2. 研究成果の公表」の2つの活動がある。上記の「研究実績の概要」に記したように、研究会開催については、ネット会議システムZOOMを利用して研究計画に従って進めることができた。また、研究成果の公表についても、日本英文学会九州支部第75回大会においてシンポジウムを開催したので、1年度遅れてではあったが、令和3年度中には実施できなかった計画内容のほぼ全てを遂行できた。ただ、令和4年度(2022年度)に予定していた海外学会に参加して研究成果を公表する計画は未達成となった。研究機関の1年延長が認められたので、令和5年度(2023年度)に海外での学会に参加する計画である。
[2]申請書類の「8. 研究の概要」では、中間領域に関する具体的な研究テーマとして、「1. 論理的問題」「2. 英語の分析」「3. 日本語の分析」「4. DP の中間領域」の4つを挙げて、これらに取り組むと述べた。本課題研究の初年度(平成31年度(2019年度))と2年目の令和2年度(2020年度)で、4つの研究テーマ全般をカバーした。3年目の令和3年度(2021年度) )と4年目の令和4年度(2022年度)は、さらに進展させる方向で計画をしていた。しかし、シンポジウムので発表を優先したために、日本語の分析に集中してしまい、偏りが生じた。今後はバランスを勘案しながら、研究計画を進めたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
申請時においては、令和4年度(2022年度)で研究活動を終える予定であったが、1年の延長を申請し、認めて頂いた。そこで、令和5年度(2023年度)には、令和4年度(2022年度)に予定していた、研究内容を遂行することを目標とする。また、新型コロナの感染状況が改善し、対面での研究活動が行えるようになったので、基本的には対面での活動に戻して実施する予定である。
具体的には、「1. 研究会 開催」については、対面形式で研究会を開催する。概ね4ヶ月間隔で研究会を開催する予定である。また、「2. 研究成果の公表」については、海外での学会発表を目指す。専門知識の提供者の助言を仰ぎながらレベルを保つよう努める。論文を研究雑誌等に投稿する。また、ホームページで活動内容を公表し、研究成果をダウンロードできるように整える。
最終年度であることから、中間領域に関する具体的な4つの研究 テーマ(1. 論理的問題、2. 英語の分析、3. 日本語の分析、4. DPの中間領域)をさらに進展させ、総括する方向で研究活動を行いたい。なお、再び新型コロナの感染が拡大し、対面での研究活動が困難になった場合は、インターネットを活用しながら研究活動を継続することになる。
|
Causes of Carryover |
新型コロナの感染拡大により、3年ほど続いた移動制限のため、主として未使用の旅費が発生した。本来の最終年度は令和4年度(2022年度)であったが、延長を申請し認めて頂いた。新たな最終年度は令和5年度(2023年度)となるが、新型コロナの感染状況が落ち着いたので、国内外の学会への参加、調査や研究会開催などの研究活動を行いながら、申請時に予定ていた研究活動内容を遂行しながら、使用する計画である。
|
Remarks |
依然として、ホームページの掲載が思う通りに行かない場合があるので、対応策を検討している。
|
Research Products
(6 results)