2022 Fiscal Year Research-status Report
名詞から動詞をつくるー事象統合による語彙創造のしくみ
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19K00679
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
小野 尚之 大東文化大学, 外国語学部, 特任教授 (50214185)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 語形せい / 語彙意味論 / 名詞 / 動詞化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、名詞から動詞をつくるプロセスに事象統合(event integration)という意味の合成過程が広く関与することを実証的に明らかにすることを目的とする。名詞から動詞をつくるプロセスとは、名詞を基体とする接辞化、名詞から動詞への転換、さらに軽動詞構文までを含み、異なる言語現象でありながら、共通の原理が働いていることを示す。本研究は、生成語彙意味論を理論的基盤とし、語彙の創造性を支える重要なしくみを、意味の共合成やタイプ強制といった観点から説明する。また、英語のみならず、日本語の分析によってもこの問題についての重要な示唆が得られることから、両言語の対照分析の観点から研究を進める。特に次の二つの目的を実現させる。(i)個体を表す名詞がいかに事象に結びつき、その事象を動詞の意味として 組み込むか、すなわち、名詞の事象がどのように動詞の事象に統合されるのかを明 らかにすること (ii)日英語のデータを比較し、接辞化、転換、軽動詞に関わ る意味生成を明らかにする。個体を表す名詞がいかに事象に結びつき、その事象を動詞の意味とし て組み込むか、すなわち、名詞の事象がどのように動詞の事 象に統合されるのかを明らかにすること。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度(令和4年度)は、昨年度と比較して新型コロナの影響による研究活動の制限は緩和されたが、国内外の学術会議や学会はオンラインで開催されることが多く、期待したような成果が上がらなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は社会活動もコロナ禍以前の状態に近づくことが期待されるので、昨年度やや停滞した研究を推進させ、当初の目的を完遂したい。特に次の2つの目的を実現させる。(i)個体を表す名詞がいかに事象に結びつき、その事象を動詞の意味として 組み込むか、すなわち、名詞の事象がどのように動詞の事象に統合されるのかを明 らかにすること (ii)日英語のデータを比較し、接辞化、転換、軽動詞に関わ る意味生成を明らかにする。個体を表す名詞がいかに事象に結びつき、その事象を動詞の意味とし て組み込むか、すなわち、名詞の事象がどのように動詞の事 象に統合されるのかを明らかにすることである。
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Causes of Carryover |
予定していた国際学会がオンライン開催になったことで、旅費の使用がなかった。また、延期になった学術会議もあり、予定していた金額に至らなかった。ただ し、今後は延期された会議が開催される可能性があり、次年度に繰り越して使用する必要がある。
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