2020 Fiscal Year Research-status Report
アメリカ英語の普及と英語の多様性の認識に20世紀映像メディアが与えた影響
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19K00688
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
山口 美知代 京都府立大学, 文学部, 教授 (50259420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 めぐみ 成蹊大学, 経済学部, 教授 (50339587)
渡辺 宥泰 法政大学, グローバル教養学部, 教授 (60240529)
出口 菜摘 京都府立大学, 文学部, 教授 (80516138)
後藤 篤 京都府立大学, 文学部, 講師 (70761980)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アメリカ英語 / 映画と英語 / 20世紀の英語 / 東アジアの英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
「アメリカ英語の普及と英語の多様性の認識に20世紀映像メディアが与えた影響」について昨年度に引き続き、アメリカ英語の影響を大きく受けている日本・韓国および中国を加えた東アジア3か国における英語観についての調査を、11月にオンラインで開催されたAsiaTEFL 2020 "Advanced L2 Speakers’ Attitudes towards Their Own Variety of English:A Comparative Study in East Asia"で発表した。
アメリカ英語と映画の関係については、データベースEntertainment Industry Magazine Archive (EIMA) Subscriptionを用いた調査を始めた。アメリカ映画と英語の関わりに関する論考3件を発表した。「銀幕の怪物―Stanley KubrickのLolitaとアダプテーションのリスク」「プロダクション・コードと映画の英語―『風と共に去りぬ』のdamn」、「タブー語とアメリカ映画の英語―『7月4日に生まれて』を中心に―」
ヨーロッパ英語に関する論考1件、口頭発表1件、英語の多様性と英語教育の関連についての論考1件、口頭発表1件を得た。イギリス在住の外部研究者とのオンライン研究会を開催し、英語の多様性と言語態度等のテーマについて議論を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカ英語が大きな影響力を持つ東アジアの英語についての研究が進捗した。 アメリカ英語における映画の影響、アメリカ映画における英語の変化についての研究が進捗した。 英語拡大圏として、昨年までの東アジア圏に加えてヨーロッパ件についての研究が進捗した。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカ英語と映像メディアの研究をさらに進捗させる。とりわけ、映画に対する検閲制度と使用される英語の関連について研究を進める。
英語拡大圏の英語として、ヨーロッパおよび東アジア圏の研究を進める。とりわけ、前者が後者のロールモデルとなりうる可能性について考察する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症流行の影響で、海外への渡航や国内での移動が大きく制限され、旅費の執行は行えなかった。しかしながらオンラインでの学会参加、研究会開催などで研究自体は滞らず進めている。また、データベースを購読することで、海外調査の代替方法を考えた。
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