2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K00689
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
大澤 舞 獨協大学, 外国語学部, 准教授 (70610830)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 語用論 / 直接引用複合語 / 周辺的現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終的な目標は、中核的現象を基本としたときに、周辺的現象がどのように生じるのかを文法と文脈の関係から明らかにすることである。この最終目標に至るために、2021年度は2019年度と2020年度の成果と、研究代表者が本研究課題以前に明らかにしてきた「重複可能表現(例:跳べることができる)」や「cause使役受身(例:*Prices were caused to rise.)」とを周辺的現象として統一的に扱うことを目的としていた。そして、特に、(i) 中核的現象と周辺的現象の関連と (ii)周辺的現象が生じるメカニズムという2点について、理論言語学者との共同研究を行い、記述と理論の両面から説明する予定であった。
しかし、2021年度前半(2021年4月1日から9月24日まで)は、産前産後の休暇・育児休業の取得により研究を中断したため、研究を再開した2021年度後半(2021年度10月1日から)は、前年度までの成果をまとめることを中心に行なった。これは、2022年度に行う予定である、これまでの成果を分析・考察するための下準備となるものである。特に、英語のdirect speech compound(例:Honey, I'm home happiness.)と日本語の直接引用複合語(例:なんだ、いいやつじゃないか!案件)と、同じような意味を表すと考えられる「NP, like X」や「XみたいなNP」「X的なNP」といった表現とを比較分析した。もともとは、研究が当初計画より遅れていた2020年度に行なったデータ収集とその分析のための下準備を踏まえて2021年度前半に行う予定のことであったため、研究中断に伴って変更した新たな計画に沿ったものとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
産前産後の休暇・育児休業の取得に伴い、当初計画の通りに研究が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度後半にまとめた前年度までの成果をもとに、2021年度当初予定に沿って、研究代表者がこれまで明らかにしてきた「重複可能表現」や「cause使役受身」と前年度までの成果を「周辺的現象」として統一的に扱うべく考察を行なっていく。
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Causes of Carryover |
産前産後の休暇・育児休業の取得により研究を中断したため、2021年度は予定通りに使用できなかった。また、海外の学会で口頭発表する予定でいたが、前述の理由と、コロナ禍により海外出張用の旅費の支出がなかった。2022年度に海外での口頭発表が可能であれば、そのための旅費を確保するためにも繰り越すこととした。
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Research Products
(2 results)